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May 24, 2007
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テーマ:洋楽(3288)
カテゴリ:Album
エイヴェッツ・レッドナウはスティーヴィー・ワンダー

Alfie

アルフィー / スティーヴィー・ワンダー(エイヴェッツ・レッドナウ)
Alfie / Stevie Wonder (Eivets Rednow)


原題:Eivets Rednow featuring “Alfie” / Eivets Rednow
オリジナル盤発売日:1968年11月
レーベル:Motown
原盤番号:GORDY 932

1.Alfie アルフィー
2.More Than I Dream モア・ザン・ア・ドリーム
3.A House Is Not A Home ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
4.How Can You Believe ハウ・キャン・ユー・ビリーヴ
5.Never My Love / Ask the Lonely ネヴァー・マイ・ラヴ~アスク・ザ・ロンリー
6.Ruby ルビー
7.Which Way The Wind ウィッチ・ウェイ・ザ・ウィンド
8.Bye Bye World バイ・バイ・ワールド
9.Grazing In The Grass 草原の輝き

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この作品は、エイヴェッツ・レッドナウが1968年11月に発表したアルバム、
といっても、エイヴェッツ・レッドナウとは実はスティーヴィー・ワンダーのことです。
スティーヴィー・ワンダーがエイヴェッツ・レッドナウの名義で発表した唯一のアルバムで、
彼のインストゥルメンタル・アルバムとしても唯一のものです。

オリジナルのアルバム・タイトルは「Eivets Rednow」で、名義も「Eivets Rednow」になっていて、
どこにも「Stevie Wonder」の名前は入っていません。
ただ、楽曲の作者のクレジットの中に「Stevie Wonder」の名前が見られます。

1968年9月、モータウンの創始者であり社長だったベリー・ゴーディー・ジュニアは、
スティーヴィーと契約する際に、最初に印象が強かった、
彼のハーモニカ・プレイをフィーチャーした作品を作ろうと考え、
全編、スティーヴィーのクロマチック・ハーモニカの演奏で構成したインストゥルメンタル・アルバム
「アルフィー」をレコーディングしました。

ベリー・ゴーディーは、スティーヴィーを初めて見たとき、
「歌は、それほど感心はしなかったが、ハーモニカのプレイには感心した」
と、モータウンのことを書いた自分の著書で語っているそうです。

スティーヴィーもベリーも、このプロジェクトをスティーヴィー・ワンダーの作品とは別のものとし、
変名で出すことにしました。
そこで、アーティスト名をスティーヴィー・ワンダーのスペルを逆につづったものにし、
エイヴェッツ・レッドナウという名前にしたわけです。
「Stevie Wonder」を逆にすると「Eivets Rednow」になります。

モータウンは、テンプテーションズやミラクルズ、ダイアナ・ロスなどの大ヒットで、
一大レーヴェルになっていきますが、
その過程で、ベリー・ゴーディーたちモータウンの経営陣たちはR&Bのファン層だけではなく、
一般のファンにも受け入れられるような手段を考えていきました。
それは、アーティストのテレビ出演であり、
ラス・ヴェガスや、コパなどのクラブにおけるステージ・ショウの企画であり、
アルバム製作においては、スタンダード・ソングなどを積極的にカヴァーしていくという方法でした。

このアルバムも、そうした路線の一つとして企画されて作られたもののようです。
しかし、さすがにこの作品は、スティーヴィー・ワンダーのものとしては異色のもので、
「余興的に作ってみた」といった作品になっています。
スティーヴィーの作品はモータウンのタムラ・レーヴェルから発売されていましたが、
この作品は、特別にゴーディー・レーヴェルから発売されました。
こうした形でできてしまったといった感じのアルバムなので、
モータウンも、それほど力を入れてプロモーションはしなかったようです。
一応シングルは出し、それに続いてアルバムを出しましたが、
自然にヒットすれば、それにこしたことはないという程度で、
たとえヒットしなくても、エイヴェッツ・レッドナウというわからないアーティストのものなので、
それほど大勢(たいせい)に影響はないというわけです。

1968年、11月のアルバム発売時には、それほど話題になりませんでした。
しかし、後年になって、熱心なスティーヴィーのファンによって発掘され、
スティーヴィーの名作として評価された形になっています。

スティーヴィー・ワンダーのクロマチック・ハーモニカの絶妙なプレイが堪能できるものです。
また、2、4、7、8、の4曲が、彼自身のオリジナルによるものです。

1曲目の「アルフィー」は、バート・バカラック作曲、ハル・デイヴィッド作詞の作品。
同名の映画の主題歌で、1967年5月から、ディオンヌ・ワーウィックの歌で大ヒットし、
全米R&Bチャートで5位、ポップ・チャートで15位を記録しました。
その後、数多くのシンガーがカヴァーし、現在ではスタンダード・ナンバーになっています。

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Last updated  May 24, 2007 01:09:54 AM
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