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テーマ:洋楽(3288)
カテゴリ:Album
エイヴェッツ・レッドナウはスティーヴィー・ワンダー
アルフィー / スティーヴィー・ワンダー(エイヴェッツ・レッドナウ) Alfie / Stevie Wonder (Eivets Rednow) 原題:Eivets Rednow featuring “Alfie” / Eivets Rednow オリジナル盤発売日:1968年11月 レーベル:Motown 原盤番号:GORDY 932 1.Alfie アルフィー 2.More Than I Dream モア・ザン・ア・ドリーム 3.A House Is Not A Home ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 4.How Can You Believe ハウ・キャン・ユー・ビリーヴ 5.Never My Love / Ask the Lonely ネヴァー・マイ・ラヴ~アスク・ザ・ロンリー 6.Ruby ルビー 7.Which Way The Wind ウィッチ・ウェイ・ザ・ウィンド 8.Bye Bye World バイ・バイ・ワールド 9.Grazing In The Grass 草原の輝き ---------- この作品は、エイヴェッツ・レッドナウが1968年11月に発表したアルバム、 といっても、エイヴェッツ・レッドナウとは実はスティーヴィー・ワンダーのことです。 スティーヴィー・ワンダーがエイヴェッツ・レッドナウの名義で発表した唯一のアルバムで、 彼のインストゥルメンタル・アルバムとしても唯一のものです。 オリジナルのアルバム・タイトルは「Eivets Rednow」で、名義も「Eivets Rednow」になっていて、 どこにも「Stevie Wonder」の名前は入っていません。 ただ、楽曲の作者のクレジットの中に「Stevie Wonder」の名前が見られます。 1968年9月、モータウンの創始者であり社長だったベリー・ゴーディー・ジュニアは、 スティーヴィーと契約する際に、最初に印象が強かった、 彼のハーモニカ・プレイをフィーチャーした作品を作ろうと考え、 全編、スティーヴィーのクロマチック・ハーモニカの演奏で構成したインストゥルメンタル・アルバム 「アルフィー」をレコーディングしました。 ベリー・ゴーディーは、スティーヴィーを初めて見たとき、 「歌は、それほど感心はしなかったが、ハーモニカのプレイには感心した」 と、モータウンのことを書いた自分の著書で語っているそうです。 スティーヴィーもベリーも、このプロジェクトをスティーヴィー・ワンダーの作品とは別のものとし、 変名で出すことにしました。 そこで、アーティスト名をスティーヴィー・ワンダーのスペルを逆につづったものにし、 エイヴェッツ・レッドナウという名前にしたわけです。 「Stevie Wonder」を逆にすると「Eivets Rednow」になります。 モータウンは、テンプテーションズやミラクルズ、ダイアナ・ロスなどの大ヒットで、 一大レーヴェルになっていきますが、 その過程で、ベリー・ゴーディーたちモータウンの経営陣たちはR&Bのファン層だけではなく、 一般のファンにも受け入れられるような手段を考えていきました。 それは、アーティストのテレビ出演であり、 ラス・ヴェガスや、コパなどのクラブにおけるステージ・ショウの企画であり、 アルバム製作においては、スタンダード・ソングなどを積極的にカヴァーしていくという方法でした。 このアルバムも、そうした路線の一つとして企画されて作られたもののようです。 しかし、さすがにこの作品は、スティーヴィー・ワンダーのものとしては異色のもので、 「余興的に作ってみた」といった作品になっています。 スティーヴィーの作品はモータウンのタムラ・レーヴェルから発売されていましたが、 この作品は、特別にゴーディー・レーヴェルから発売されました。 こうした形でできてしまったといった感じのアルバムなので、 モータウンも、それほど力を入れてプロモーションはしなかったようです。 一応シングルは出し、それに続いてアルバムを出しましたが、 自然にヒットすれば、それにこしたことはないという程度で、 たとえヒットしなくても、エイヴェッツ・レッドナウというわからないアーティストのものなので、 それほど大勢(たいせい)に影響はないというわけです。 1968年、11月のアルバム発売時には、それほど話題になりませんでした。 しかし、後年になって、熱心なスティーヴィーのファンによって発掘され、 スティーヴィーの名作として評価された形になっています。 スティーヴィー・ワンダーのクロマチック・ハーモニカの絶妙なプレイが堪能できるものです。 また、2、4、7、8、の4曲が、彼自身のオリジナルによるものです。 1曲目の「アルフィー」は、バート・バカラック作曲、ハル・デイヴィッド作詞の作品。 同名の映画の主題歌で、1967年5月から、ディオンヌ・ワーウィックの歌で大ヒットし、 全米R&Bチャートで5位、ポップ・チャートで15位を記録しました。 その後、数多くのシンガーがカヴァーし、現在ではスタンダード・ナンバーになっています。 【ジャズ】人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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