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2006.11.11
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カテゴリ:閑話休題
日経メディカルに2007年度の研修医のマッチング結果が速報されていた.大学病院対市中病院の割合は48.8%:51.2%とのことで,僅かだが大学病院が挽回したそうである.しかし地方大学の医学部は相変わらず研修医の確保に苦労しているようだ.市中病院に所属する者としては複雑な思いだが,もし自身が来年卒業を控える身分であれば地方の大学病院を選択したかもしれない.確かに日常疾患の診療や救急患者の豊富さでは市中病院が勝っているが,稀少例の豊富さ,教育機会の充実,人材の潤沢さでは大学にはかなわない.大学病院では医局の壁の存在や研究グループ内での派閥争いなど旧態然とした態勢があるが,研修医を終わった後のアカデミックキャリアを目指すことも可能で選択の幅が大きい.これからは学位の有無を云々する時代ではないが,たとえ稚拙な内容であっても論文を書き,研究生活を体験することは医師人生にとって貴重なことだと思う.特に病理医のように全身の疾患を網羅的に扱い,しかも基礎科学や実験技術にも精通する必要がある職業では,たとえ4年間でもアカデミックキャリアを経験した方が望ましい.とは言っても,生活保障のない大学院生活に30歳前後で飛び込むことは勇気がいる.今のままの大学院教育のシステムでは市中病院で研修した医師に大学院に行けとはとても勧められないと感ずる.それにしても最近の中国,韓国の医学研究者の台頭には目を見張るものがある.日本の医学研究を枯渇させないためにも,大学の教官には柔軟な思考,発想の転換,研究システムの充実を期待したい.





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Last updated  2006.11.11 15:05:13
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