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カテゴリ:日誌
今年の専門医試験で,平均点が非常に低かった(平均1.74点/正解4点)問題のひとつ,肺の微小髄膜様結節である.昔の教科書にはケモデクトーマと書かれており,神経内分泌腫瘍の萌芽のような概念で捉えられていたような記憶がある.
日常的には肺組織の切り出し標本を鏡検しているときに,偶然見つかることが多い.正解者が半数以下であるので,パラガングリオーマやカルチノイドやグロームスと誤認した受験者が多かったのであろうか? 類上皮肉芽腫のようにも錯覚しやすいので,知らないと厄介なinnocuous lesionである. 参考文献: Gaffey MJ, Mills SE, Askin FB. Minute pulmonary meningothelial-like nodules. A clinicopathologic study of so-called minute pulmonary chemodectoma. Am J Surg Pathol. 1988; 12: 167-75. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.10.29 00:01:34
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