今思い出したけど、

私がやきに初めて作ってあげたのも
ポンポンだった！
白いモヘアの毛糸で。

まだやきを拾ったばっかりで、ネコのおもちゃというものがお店で売ってるなんて知らなかった時
持ってた毛糸でポンポン作ってあげたんだ〜〜〜

やき、あれで遊んでたな〜

そう。火葬する時　最後に持たせてあげたの。ポンポン。
バレンタインの時に作ったやつ。
タンタンと一緒に作って、やきのプレゼントに付けたのを
やきのお腹のところに2個、持たせてあげたんだ。

今思い出した〜
あの時なんだか作りたくなったのって
そういうことだったの〜？


白いポンポンを持ってる写真がみつからない。
これは２００１年の１月。
やき、このおもちゃ大好きだったな～


今まで、
考えてもしょうがないこと。と思ってあんまり考えなかったけど

やきってどこから来たんだろう。
今頃、天国で産みのお母さんと再会してたりするのかな～
とか、
まぁ、色々考えるよね。

2000年の6月25日、あの公園でみつけて
もうホント死んじゃいそうで、
くまおが連れて帰るって言って、え？やだなって思ったけど

だってその時ネコきらいだったし
そのネコ汚なくてぶちゃいくだったし
アパートは会社で借りてもらってる上に動物は禁止だったし

でも、ま、かわいそうだけどすぐ死んじゃうよね…
って思って連れて帰るのに同意したんだ。

梅雨時で前の日も雨降ってて
やきがいた芝生もぬれてたね。
あんな小さいやきがあんなところで死にそうになってて
動かなくて、私は白いゴミが芝生の上にあるのかと思ってたよ。

帰り道のコンビニでネコ缶を買って
うちに帰ってあげたら、ちょっとだけ食べて
すぐ寝ちゃったんだよね〜

あ、そうだ。
公園からの帰りの車の中でくまおが
『やきっていう名前はどうですか？』って言ったんだ！
そうだそうだ。
で私は『飼うんか〜い！』って思ったんだ。
助けてやっても、自分達で飼うなんて全く思ってなかったよ。

でもさ、うちに帰ってきて
汚れてやせた小さいネコが
手足をぐ〜んと伸ばして寝ているのを見て

『あぁ、この子は今まで安心して寝られなかったんだ…
　こんな小さいのに、生まれてから今までがんばって生きてきたんだ。
　この子のこれからの人生、もうなにもがんばらせたくない』
って思ったんだよね〜

懐かしいなぁ。

その日の夕ご飯は、当時自分の中で大流行中だった
レトルトのブルーチーズソースのパスタだったのもよく覚えてる。

夜中、やきが気になって起きて居間に行って
（その時はネコを寝室に入れるなんて絶対いやだと思ってた）

小腹が空いて夕飯の残りのブルーチーズのパスタを食べてたら
やきが肩まで登ってきたんだよね。

ネコの爪って痛くていやだなって思った。
ネコの爪を切るなんて知らなかったな〜

次の日獣医に連れて行って、やきが女の子なこと、生後2ヶ月くらい
弱ってはいるが、ご飯が食べられれば大丈夫でしょうって言われたんだよね。

その時私はやきを紙袋に入れて獣医に連れて行ったんだ。
本当、小さかったな〜

ネコを寝室に入れない。
ネコをさわった後は必ず手を洗う。
なんて言ったけど、そんなルールは3日だけだったね。
すぐにくまおも私も、やきにメロメロになってしまったね〜

実家の両親も、ネコは嫌いだったけど

やきを実家に連れて帰ったら
たちまちメロメロ。
今ではすっかりネコ好きになってる。

本当なんだよ。
私もうちの親も、18年前はネコなんて大嫌いだったんだから！

やきのあまりのかわいさに
みんな変わってしまったんだ。
やき、本当にすごい天使だったね、あなた。
大人になってから、嫌いだった物を好きになれるなんて
それはとってもしあわせなことだよ。

あぁぁ　懐かしい。
本当に、あの時はあのネコを飼うことになるなんて
そのネコがその後、１８年と１０ヶ月も生きて
私達のかけがえのない存在になるなんて、全然想像もつかなかったね。
いや、１８年後もくまおと一緒にいること、まさか自分がカナダに住んでること
その時の私は一番びっくりしてると思う。
全部やきに出会ったからこうなったんだよ。


やき、ありがとう。