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山本浩司の雑談室2

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2012.07.11
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カテゴリ:カテゴリ未分類
司法書士試験は、ギリギリの勝負だから、たったの0.5点の差で結果が入れ替わることが、毎年のようにおこります。

ですから、そういう厳しい試験を悔いなくむかえるために、私が、むかしから推奨している記述式試験の勉強法が「素振り」です。

「素振り」というのは、モトは野球のコトバでありまして、打者がその練習で何度も何度もバットを振ります。

投手の球もこないのに、ただ、バットを振って、空振りの練習をして、そこに意味があるかと疑問におもいますが、そうではなく、素振りをしないと試合で打てません。
ちょっと古いハナシですが、ジャイアンツの王選手や長島選手は、人一倍、素振りに熱心で彼らの宿舎の畳は擦り切れていたというのは私が子供のときに聞いたはなしです。
毎日、部屋の中で、素振りをしていたのです。

また、熱心な野球ファンであれば、ひいきチームのバッターが三振すると「こら。素振りしてんのか。」と怒りたくもなるところです。

でも、そうでありながら、ひいきチームのバッターには「素振りしろ」といいたくなりながら、自分の試験では、「素振り」をしないで今年の受験に望んだ受験生が多いのではないですか?

そう。
前回、私が書いた「ある方法」とは「素振り」のことです。

これは、「当たり前の書式は、事前に何度も書く練習をしておく」という意味です。

ずいぶん前から私は受験生に推奨しているのです。
何も考えず、基本だから素振りはやっとけと。

どっちみち、本試験では、アタマがパニックになるのです。

だから、そんなことは最初から分かっているのだから、パニックになっても、手が勝手に解答を書くように、普段から「素振り」をしておきべきなのです。

野球の球だって、ピッチャーだって本気で投げるのだから、スピードが速すぎて、考えてから打つもんじゃないでしょ。

試験だって、ほっといてもアタマがパニックになるのだから考えて解くもんじゃないんです。
パニックで、意識不明になってからどれだけ正確な仕事ができるかが勝負であり、そのための「素振り」です。

「素振り」の練習をするときは、アタマは使いません。ただ、当たり前の書式を何度も書くというだけの作業です。
ですが、この効果はテキメンでありまして、まさに、合格の基礎力の養成となります。

今年の問題は、役員変更がちょっとむつかしかった、また、株式会社への商号変更と合併の組み合わせということは予測ができません。
だから、たいていの受験生のアタマがパニックになった。

しかしですよ。

「商号変更の登記」と「合併の登記」で解答すべき事項は、いずれも、そこいらの基本書に書いてある「登記記載例」の「そのまま」じゃないですか。
その「登記記載例」をそっくりそのまま書き写せばいいだけじゃありませんか?

だからね。私は、当初、今年の問題は、多分、受験生のみんなは明るい顔で「できました」というと思ったのです。
書き写せばいいだけだから。

でも、案に相違して「たいへんだった」という感想が多いわけです。
これはね、私は、あちこちで「やれ」といってるのに、みんな「素振り」をやってないんじゃないのかい?

有限会社から株式会社への移行は、かつて、そのことを「組織変更」と言っていた旧法時代に出題があります。
このときも、受験生は、設立登記を書きました。

また、当たり前の合併も、過去に出題があります。
そのときは、無増資合併だったけど、添付書類なんてそのときとおんなじです。

つまり、今年の問題は、その大半が、過去に出題例があり、しかも、その出題は、どの基本書にも書いてある「当たり前の書式」を書き写せばいいだけのような問題です。

「なぜ、それができないのか?」

答は、私には、みんなが「素振り」をやっていないからとしか思えません。

「素振り」をやっていたら、問題を見て、ああ、商号変更と合併か。とりあえず、「いつも書いてるパターン」をそのまま解答用紙に書くだけでとりあえず基準点はこえそうだと思えるはずです。

で、それが、まさに、「知ってるところから解答する」という、前回書いた、受験の王道につながります。

だからね。
みんな、真剣なようで、一歩の努力が足りないんだよ。
そこが真剣じゃない。

どっちみち、本試験は、0.5点の勝負になることは初めからわかっているのだから、だったら、ちゃんと「素振り」をしようよ。

今年の問題のような「当たり前の書式」は、「当たり前」に、考えなくても、いくらアタマがパニックでも、手が勝手に書くくらいの準備はやってから、試験を受けようじゃないの。






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最終更新日  2012.07.11 21:05:49



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