カテゴリ:山スキー
富山県山岳連盟主催の講習会である。G会からは3名の参加。20名弱が二班に分かれての行動となる。地鉄立山駅そばの登山研修所から称名川を遡り、ゲートの前で下車する。ここからは歩きで人津谷を目指す。車道には雪がなく、てくてく歩き。途中でいやになって路肩の雪を使ってスキーで歩くが、これがかえって疲れるのだ。小汗をかいた。
人津谷の入り口にはネパールカレーが売りのクムジュンがある。今は雪に埋もれている。車道を歩いていた人もワカンやスキーを履いて、いよいよ谷に入る。ワカンはごぼごぼ沈んでつらそうだ。ここに入るのは7月以来。 ![]() 出発時は暖かく、ヤッケを着ていると汗をかく。このまま標高1300mの前進基地(本日の予定地)まで行けるのではと淡い期待を抱く。 スキー組とワカン組とは速度が大きく異なる。スキー組は待ち時間が長くなり、寒い。行動開始から2時間ほどで本格的に雪が降ってくる。しかもばさばさと降るもので、ヤッケやザックがみるみる白く覆われる。 標高900m付近から道を外れて谷筋をなぞる。本日初使用のシルバコンパスで目的地を設定していたので、迷うことなく進む方角が分かる。腕時計に付けるコンパスより断然便利だ。 雪はやむ気配はない。予報からして今日は冬型。こうなることは分かっていた。ワカン組が追いついたところで協議。940m付近スギ林内で撤退を決定。このまま進んでも前進基地にたどりつくのは厳しいとの判断。雪洞を掘る体験でもするか?という案も出たが、いいやもう帰りたい。汗でインナーが濡れ、これ以上の行動は辛かったから。 往路下山。スキー組はシールを剥がしてめいめい滑る。斜度は緩く樹木も多いので、テレマークターンはほとんどしない。転ばないようにボーゲンで慎重に滑る。なにせ16kgの荷物を背負っているのだ、まともなターンは望めない。 岳友ぬまつちとともに先行していく。早く帰っても待ち時間が長くなるだけなのだが。板はよく滑った。制動をかけつつ滑らないと、時折出てくる吹きだまりに突っ込むことになる。2時間20分かかったところを37分で下山した。スキーの起動力万歳。クムジュン入り口で風を避けて後続を待つ。 2時間ほどで10cm弱積もった。林道は真っ白になり、スキーも可能。クロカンのようにすいすい滑る。車は雪で埋まっていたが脱出可能なレベル。文登研に戻ったが、外は吹雪である。講習会を実施する雰囲気ではなく、そのまま解散となった。雪にまみれただけの山行となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/02/23 10:07:12 PM
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