伊丹名物「こぼれ梅」
今日の毎日新聞で『伊丹名物「こぼれ梅」』が紹介されていました。高校の落研時代、一番最初に覚えた噺が、桂米朝師匠の「商売根問」です。定職に就かない若者がいろんな商売を考えて、それを実行した話を「大家」または「近所の重鎮」または「おじ?」に話するのが、この落語です。その中で、上町のお寺に雀が沢山いて、それを簡単に捕獲するのに、「こぼれ梅」をエサにして雀を酔わせ、殻付南京豆を枕に寝た所をホウキとチリトリで集める。詳しくは、桂文我[三代目]/ビクター落語 上方篇 三代目 桂文我4: 始末の極意・がまの油・商売根問・所帯念仏(CD)この1部分が「鷺とり」でしょうか?私も噺した以上は、現物はどんなんだろうと思い、偶然酒屋で見つけ、買い求めました。その昔、伊丹は北摂(摂津の国の北部)この地方は酒造が盛んに行われていました。呉春3本セット お歳暮承り中!落語「池田の猪買い」で有名な大阪府池田市の地酒「呉春」今は池田市も「近郊都市」になりましたが…で、「こぼれ梅=味醂粕」です。酒造の過程で絞って残り粕が“酒粕”なように、味醂からとれます。味醂が元なので、少し甘いです。落語のように少し焙って食べましたが、決して美味しいとは思いませんでした。現在のように、食べ物が少なかった時代のおやつとしては重宝がられたようですね…昔なつかしい『おやつ』です。昔なつかし『こぼれ梅』箱入り