『歓喜の仔』 天童荒太
『歓喜の仔』 天童荒太を読みました。お父さんが、借金を抱えていなくなってしまった家族4人が助け合いながら暮らしていく様子が描かれています。お母さんは、アパートから飛び降りてしまい寝たきりになってしまったので子供たち三人で生活を続けていくために働きます。長男、誠、次男、正二、長女、香の三兄弟で長男を筆頭に、暴力団からの借金を返すために麻薬のパッケージを作ったりしながら働きます。しかし、終盤になってお父さんは実はいなくなったのではなく、そしてお母さんが壊れてしまったのはという重大な秘密が明かされて一気にストーリーが進みます。すごく辛いだろうと思う生活シーンが続く中、最後に一筋の光りが見えるラストでそれまで読んでいて読み進めるのがスムーズではなかった所が一気に読みきりたいと思い読み進めました。また、新作が出たら読んでみたい作家さんです。