『花酔ひ』 村山由佳
『花酔ひ』 村山由佳を読みました。最近の村山由佳さんの著作は大人の小説です。性愛を書いた小説で完全に以前とは違う路線ですね。今回は、東京の老舗呉服屋の娘麻子と夫誠司京都の葬儀屋の娘千桜と婿の桐谷正隆夫婦の話です。こういう世界は、あるところのにはあるのだろうなあと思いながら読んでいたのですがおよそ、自分とは遠い世界の話でした。読んでいて利害が一致している夫婦、または友達のように仲のよい夫婦でも、性の相性がよい相手とめぐりあってしまったら、どうなっていくのだろうと思いながら読んでいました。行き着くところは、どうなるのか。ラストは、その後はどうなるのか夫婦として元通りに暮らしていけるのかなど気になる所は多々ありましたがなんとかまとまったラストという印象でした。以前の、村山由佳さんの著作とは最近全く違う内容ですが面白いと思って読んでいます。また以前のような作風の作品は今後はどうなるのかと思いながら新刊が出たら読み続けていきたいなと思いました。