『ソロモンの偽証』 宮部みゆき
『ソロモンの偽証』 宮部みゆきを読みました。ハードカバーでページ数もかなりありボリュームたっぷりでした。中学校で中学生が死んでしまったことをきっかけに最初は自殺で進められていた内容に対し告発状が出てきて他殺だったのか、そしてマスコミまで出てきてこの事件の真相は?となったときに、中学生自身が立ち上がり真相を追究しようというひと夏の裁判の話です。中学生という難しい年代の様子が良く描かれていました。そして大人顔負けの行動力、思考をもった二人の判事と弁護人神原君、藤野さんが大活躍するストーリーでした。ストーリー的には、途中からあきらかに神原君が何か怪しいことはわかっていましたが、最後までどういう風に死んでしまった柏木君との関係性だったのかという興味で最終巻は一気に読みきりました。分厚い内容なので時間はかかりましたが決着まで興味を持ち読み進められました。しかし、現実的に公立の中学生で裁判をやるなんてこんな風なことはできないのではないか、ちょっと非現実的な内容だとも思いました。