なかなか
先日呑んでみて、なかなかいけるねぇって思ったのが尾瀬の雪どけ 黒吟 愛山 無濾過生詰原酒実際、値段も安いし、それなりにとは思っていたのだが、どうして、これがヒットでした。最近、十四代、磯自慢をはじめ、飛露喜までもが、愛山の造りは、すっきり系になってきている。愛山という米は、仕込む時に、溶けやすいため、造りが難しいと良く言われるです。そして、その仕込みにより、うまみの強いものから、すっきりタイプまで、色々と造れるようなのです。ただ、その時に、溶かせばうまみは乗るが、溶け過ぎれば重たくぼけた味にもなるらしく、タイミングが難しいみたなんです。そのために、溶かしを弱めればすっきりとしたものになるみたいで、最近は、そちらの造りが増えてきているみたいです。そんな中で、今年から新規で愛山を使った銘柄の中に、尾瀬の雪どけも含まれるのですが、初めてにしては、個人的には、好きなタイミングで仕込んだなと思いました。尾瀬の雪どけ 愛山 黒吟無濾過生詰原酒 1800 群馬県香りも良く、メロンやマスカットのような感じで、特に含香が良かったですねぇ。そして、先ほども書いたタイミングですが、すっきりではなく、程良い甘味があり、うまみが充分感じられ、そのすぐ後に、愛山らしい酸が追ってくるのです。もうちょっとボリューム感があったらベストですが、初めての造りとしては、かなり満足いけるものでしたね。さらに、値段が、一升で3150円と、四合の価格じゃないんだからと思えるような価格。これは是非来年も買わないといけないですねぇ。。。さらに、愛山といえば、もう一本良かったのが澤屋まつもと 純米 愛山 生原酒 1800mlこれは、これで素晴らしいものでした。65%と、他ではもっと磨くのに対し、澤屋まつもとらしく、純米レベルに留めた秀作と言えそうなもの。力のある蔵というのは、米をうまく使うことは当たり前のことなのでしょうか。こちらは、澤屋まつもとの特徴である、しっかりしたうまみの中に、一本筋が通ったような酸が特徴で、生ですから、冷酒でも良いかと思うのですが、個人的には、ひやおろし時期まで寝かせてから、ぬる燗程度で呑んだら絶品になりそうな気がいたしました。香りなどは、かなり抑えられており、純粋にお米のうまみを楽しむような仕上がりですね。