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HANNAのファンタジー気分

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October 28, 2005
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カテゴリ:絵本の読み聞かせ
 昨日は長男の小学校で、お母さんボランティアによる「お話会スペシャル」がありました。
 絵本が3冊と、最後に紙芝居。この紙芝居を私が担当させてもらったのです。 
 関西弁の笑い話『ぼたもちばあさん』

 ばあさんがぼたもちを10個もらいます。よくばりなばあさんは、重箱に入れたぼたもちに向かって、
「もしよめさんがおまえらを食べようとしたらな、カエルになれ」
と言い聞かせ、お寺へ出かけます。
 盗み見していたよめさんは、ばあさんがいなくなるとさっそく重箱をあけ、
「ひとつぐらいええやろ」
とぼたもちを食べますが、案の定、おいしいのでもう一つ、もう一つ、と、ついに全部食べてしまいます。
 困ったよめさんは、たんぼでカエルを10匹つかまえて重箱に入れておきます。やがて帰ってきたばあさんが重箱をあけると、ぴょーんとカエルが飛び出すからびっくり。
「こら、ぼたもちカエル、はようぼたもちにもどれよ。わしはばあさんやで」
などと追いかけ回しますが、カエルは座敷中をとびはねて、たんぼへ逃げていきます。

 面白いのは、ばあさんが、ぼたもちがカエルに化けたと信じているところ。本物のカエルに向かって、
「そんなにとんだらあかん。あんこが落ちるやないか」
などと言うのですから、読者は笑ってしまいます。
 さらに興味深いことに、初めからのぞき見しているよめさんまでが、ぼたもちがカエルになるのをなかば信じているのです。重箱のふたをあける時も、
「カエルに化けとったら、いややなあ」
と心配しながらあけ、
「だいじょぶや。まだカエルになってへん」
と嬉しそうに言って、ぼたもちを食べ始めます。

 「まだ」カエルになっていない、というセリフが面白いんです。カエルになる可能性をかなり信じているわけで。

 昔は、ただのいじわるばあさんでも、執念深い言葉一つでぼたもちをカエルに変えることができたんでしょうか。





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Last updated  October 28, 2005 09:42:31 PM
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