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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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美術館・画廊メモ 22

平成25年5月18日~7月26日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。(画廊展はほぼ3件に1件の割合で、これは! というもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成25年3月18日~5月17日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 21 にあります。
このひとつ後の 平成25年7月27日からの美術日誌 は、美術館・画廊メモ 23 にあります。


250726 浮世絵 珠玉の斎藤コレクション 第II期 北斎・広重の登場 ― ツーリズムの発展 (~8/11) @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(斎藤文夫さんのコレクションから。支那本の絵を参考に描いた北斎の 「琉球八景」 シリーズは、ありえない雪景色の松原を描いた 「龍洞松濤(りゅうとうしょうとう)」 がご愛嬌。歌川國貞の5枚もの 「青楼二階之図 五ばん続(つづき)」 は、吉原の大屋敷のパノラマ、食い入るように見てしまった。歌川國芳の 「流行猫の戯(たはむれ)」 シリーズ5点は、たとえば猫柳婬月影(ねこやなぎさかりのつきかげ)などと題した歌舞伎の猫版パロディーもの。同じく國芳 「亀喜妙々(ききみょうみょう)」 は人面亀の群れが所狭しと、この面妖ぶりには驚いたね。)

250726 メラニー・プーレン写真展 High Fashion Crime Scenes (~8/3) @ ヴァニラ画廊 (銀座八丁目)
(犯罪現場写真をコンセプトに、実際の犯罪現場にモデルを吊るしたり横たわらせたり。モノいう写真作品のクオリティは美術館レベルで、実際 Melanie Pullen さんは米国では大型プリントしか作らないそう。それでは銀座の企画画廊の経営が成り立たないので、日本向けにお手頃サイズのプリントを焼いた。写真集を見て、きゅ~んと買いたくなったけど我慢。昭和50年ニューヨーク市生まれ。)

250725 狂気乱舞 弐 (~7/28) @ The Artcomplex Center of Tokyo ACT4 (大京町)
(生熊奈央、C7、貳來、成瀬ノンノウの4人展。生熊さんは石川真衣ちゃんの同期の銅版画作家だ。ノンノウさんの家電怪奇3部作が気に入ったが、女の子に着せた黒いパンティが不自然。何も着せないか、白いフリルつきのパンティでかわいくまとめてほしい。怪奇ものだって、エロかわいさが大事さ。)

250725 谷川千佳個展 その声は誰の名も呼ばない (~7/28) @ The Artcomplex Center of Tokyo ACT4 (大京町)
(大阪で活躍する作家の東京初個展を丹伸巨さんが企画した。色づかいに、いいセンス。ムリして現代アートらしさを演じる変化球を投げず (=目を4つ描くとかせずに)、もっと自信をもって直球勝負するといい。)

250724 ブライアン ヴァレス 写真展 (~8/2) @ Reijinsha Gallery (銀座六丁目)
(煙の流れや水滴の躍動がつくる瞬間美を切り取る Bryan Valles 氏のセンスと工夫。作家本人がいて、おしゃべり。)

250723 真条彩華展 ―愛の真言― (~7/28) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(佛教画ふうのものと洋物とを適度にミックスした個展で、買いたいなと思う小品も何点か。)

250723 フフフーン部(ふふふうんぶ)シンイチ個展 image × image フレッシュ牛乳 (~7/27) @ Gallery Trinity (赤坂九丁目)
(高知県出身の作家。描画そのものは悪くないんだけど、絵のなかに(へたな)漢字をやたら混ぜ込むのはヤメてくれよな。文字って、画像としてではなく、文字情報として読んでしまうから、ノイズになるんだよ。絵で勝負しろ、絵で!)

250723 クリスチャン・ケレツ展 (~9/28) @ TOTO ギャラリー・間 (南青山一丁目)
(ベネズエラ生まれ、スイスで活躍する Christian Kerez 氏の模型展示。一見 無機質な建設構造物に、あれやこれやの階段を設けると、あら不思議、建物がフロアごとに表情を得て息づく。)

250722 ASK? 映像祭2013 Part 1 「2012年受賞者展」 (~7/27) @ art space kimura ASK? (京橋三丁目)
(水尻自子(みずしり・よりこ)さんの昨年の大賞作品 「布団」 と、新作 「かまくら」 を観た。もののやわらかさ、しなやかさの表現を追究した。アートアニメというジャンルの意義を納得させる作品だ。)

250722 一色映理子 展 (~8/3) @ Gallery Q (銀座一丁目)
(赤ちゃんを描く光と色彩は、印象派だ。この心なごむモチーフに取り組む作品が世の中に存外見当たらないのは、赤ちゃんをモデルとして確保することが存外難しいからか。そして、想像で描くのは存外難しいから。)

250722 高橋美羽展 ―それから― (~8/3) @ 藍画廊 (銀座一丁目)
(多摩美出身。ファイルを見ると、いろんな作風を器用に渡り歩いている。「忘れられた海」 は沖にネオン街。夜の波打ち際を振り返る背広の青年。思い切った踏み込みがあれば、いい作品を生みそうなひとだ。)

250722 上根拓馬展 (~8/3) @ Galerie Sol (銀座一丁目)
(メトロン星人と十二神将がむすびあったフィギュア。宇宙服のような頭部には、頭蓋骨が透けて見えて、おどろおどろした生命感を与えている。ホンモノの動物の頭蓋骨をつかったのだという。)

250718 New Artists 2013 (~8/3) @ Gallery Jin Projects/3331 Arts Chiyoda (外神田六丁目)
(7人展。焦がしのみで彩色する薄手の張子細工のウチダ リナさん、卒展のあと銀座七丁目の Kowaii 展で見て以来。笹岡由梨子さんの映像作品が好きだ、平成24年の ULTRA005 で観て以来だな、マリオネットとホンモノ顔映像の合成劇場。)

250717 日本美 la decoration 金・銀・文様、洗練とデザイン… ジャパニーズモダン、装飾美の競演 (~7/23) @ 日本橋高島屋6階美術画廊・工藝サロン (日本橋二丁目)
(中島千波さんの屏風2双をはじめ、レベルの高い展示。福井江太郎(こうたろう)さんの菖蒲連作が、切り絵のようなデザイン性と絵具のぽたぽたを生かした親しみやすい装飾画だが、ゆらぎが欲しいなと思ったことだった。)

250717 忘れていた絵 長沢 明 展 (~8/5) @ 日本橋高島屋6階美術画廊X (日本橋二丁目)
(平成20年から描き継がれている未完のコラージュ大作「マントラ」は一見の価値あり。虎の素朴画シルエットが、こんなに味を出すものとは! 塗られたニスの飴色。長沢さんの鯨、ガレリア・グラフィカで見てた。今回は一層のびのびと。)

250716 大竹夏紀個展6 (~7/27) @ Gallery b. Tokyo (京橋三丁目)
(多くの染色パーツを壁に貼り付けることで美少女世界を展開する大竹さんに、ぼくはかねがね 「コレクターが気楽に買えるような小品をつくってほしい」 と注文してきた。今回まさに大竹さんはそれに応えてきたのだけど、ごめんね、おカネがないの…。)

250716 Theater (~7/20) @ 彩鳳堂画廊 (京橋三丁目)
(注目しつつ足が及ばなかった彩鳳堂さんが、なんと京橋に移ってきた。ラッキー! 14人展は、詫摩敦子さんのアクリル+水性ペンの怪奇少女幻想がいい。手術台で片足を吊り上げられた 「手術台の上」。アリスの兎が骸骨化した 「レッドシアター」。加藤良造さんの 「山境図」 も正統派のいい味。)

250716 内林武史オブジェ作品展 「テラゾント」 (~7/27) @ ギャラリー椿/GT2 (京橋三丁目)
(個展の旗艦オブジェは、たしか 「幾何学の要塞」 だったと思うが、小さなガラス窓の向こうにはめ込まれた女性のフィギュアに存在感。数々のオブジェの、青白い LED の ほのめきが純。)

250716 中村亮一展 (~7/27) @ ギャラリー椿 (京橋三丁目)
(今回は、家族写真をベースにした作品だが、亮一さんのフィルターを通すと人間存在そのものが謎めいてくるから不思議だ。)

250716 ペンギンタウン (~7/28) @ 東京国際フォーラムB棟1階 フォーラム・アート・ショップ内ギャラリー (丸の内三丁目)
(グループ展。牧野千穂さんのペンギンのパステル画がいい。ひたすら平然と立ち群れるペンギンが、非現実を飄々と闊歩するパステル画。昭和40年生まれ、京都精華大デザイン卒。)

250715 松谷千夏子展 View ―日々の向こう側 (~7/27) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(松谷千夏子さんの描く女性たちは、目と髪と雰囲気がとてもすてき。3点もっているファンです。初めて作家にお会いできた。“Drawing - Black Print” を購入 (okdek mil + i)。衣服の部分がドライポイントで刷られ、うまく刷れたものに体を描き足して、ネイルに金箔押しのアクセント。趣向もレアで、すてき。)

250714 アートがあれば II 9人のコレクターによる個人コレクションの場合 Why not live for Art? II 9 collectors reveal their treasures (~9/23) @ 東京オペラシティ アートギャラリー (西新宿三丁目)
(なまじっかな企画展より図抜けておもしろい。こういう企画をもっとやってほしい。山本冬彦流にいささか飽きていた自分に新鮮なパンチが飛んだ。)

250713 Dancing Eyeballs (~8/9) @ unseal contemporary (日本橋馬喰町二丁目)
(版画ではなく版木をアート化し、彫った部分を白、彫らぬ部分を鮮烈な赤で、柑橘の切り口のような目玉また目玉をモチーフに。う~ん、目玉おやじという連想なしで見られれば新鮮だが、目玉おやじを知っている我々が見ると So what? ということになる。アクリルでつくった複製品に、おもしろい可能性を感じた。)

250713 チームA ★ お絵描き LIVE (~7/15) @ アート★アイガ (八丁堀二丁目)
(7名が交代で公開制作。門倉直子さんの作品がかなり出来上がっていました。ぼくが行ったときは他の2名の女性たちが描きはじめたところ。女の園! アートを楽しむ、ひとつの窮極です。画廊オーナーの野々宮崇(たかし)さん、さすが! こちらであるていど描いたところで、7/24~8/4 は六本木ヒルズ A/D ギャラリーに移動します。)

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 谷文晁 生誕250周年展 (~8/25) @ サントリー美術館
(若冲のようにヴィヴィッドな色遣いが売りの作家かと思っていたら実は、どんな流派の絵でも本格的に描くことができる、研鑽を積み造詣深い、時代のエリートだった。7月31日でほとんどの出品が入れ替わる。)

250710 青木香保里ドローイング展 (~7/13) @ 六本木605画廊 (六本木七丁目)
(多摩美 院在籍、伝統日本画をストライクゾーンど真ん中で軽やかに継承する、注目の作家である。彼女に声をかけたキュレーターの車洋二さん、さすがだ。作品は、卒業制作時の水母習作小品。青木さんは花も描くそうだが、やはり人物画が見てみたい。)

250709 コレクション展 色を見る、色を楽しむ ―ルドンの 『夢想』、マティスの 『ジャズ』… (~9/18) @ ブリヂストン美術館 (京橋一丁目)
(ほとんど使い回しで、見たことのある作品がほとんどだったが、第9室のマティスは昭和22年、78歳の作の版画集 「ジャズ」 20点を一望に見渡せる。平成25年4月9日に死去した趙無極 (ちょう・むきょく、Zao Wou-ki) の追悼特集の第10室では、ぼくが 「ソラリスの海」 と呼ぶ傑作 “07.06.85” と再会。)

250705 ANDREAS GURSKY アンドレアス・グルスキー展 (~9/16) @ 国立新美術館 企画展示室1E
(ポスターに使われたカミオカンデの黄金の球体は、光電子増倍管というのだよ。北朝鮮のマスゲームからスーパーマーケットの95¢均、チャオプラヤ川の油膜まで。)

250705 山本冬彦が選ぶ若手作家小品展II (~7/9) @ ギャラリー枝香庵 (銀座三丁目)
(大竹彩奈さんの幽感をたたえた「想う」は、売れてなければ買っていた。すてきに危険な作品だ。
立澤香織さんの「初恋」は和装初トライ。ひかれたが、顔の位置がお面の位置へとズレている。
岩崎夏子さんが新境地。彩色した板の上に2枚のアクリル板を螺子どめし、立体感。アクリル板には引っ掻き線で女性の顔。
友成哲郎さんのユーモラスな立体は、これを被写体にして写真作品をつくると、いいのができそうだ。)


250705 floraries ― 花 展 ― (~7/13) @ ギャルリーためなが (銀座七丁目)
(デュフィやルオーの花の静物画は、意表をつく。そこに智内兄助さんの新作幻画。Chen Jianghong さんの墨と金の筆の勢い。)

250705 小林雅英展 (~7/17) @ 日動画廊 (銀座五丁目)
(ウルトラマリンブルーやベージュの色づかいに特徴があるが、日動画廊常設展的である。昭和27年生まれの昭和会作家。)

250704 日本写真の1968 (~7/15) @ 東京都写真美術館 2階展示室
(創造よりも破壊と混沌に軸足があり、それが薄っぺらな印象を与える。時代そのものが薄っぺらだったのかも。「コンポラ写真」 というジャンルがあったらしい。)

250704 コレクション展 写真のエステ 五つのエレメント: 光、反映、表層、喪失感、参照 (~7/7) @ 東京都写真美術館 3階展示室
(藝術としての写真の多様さを、またひとつ楽しませてもらった。Harry Callahan や Edward Weston のヌードの、純度の高さ。森山大道(だいどう)さんの 「光と影 (車) 」 のコントラストにしびれる。西野壮平さんのコラージュ “Diorama Map Tokyo” は双六の愉しみ。)

250704 生誕140年記念 川合玉堂 ―日本のふるさと・日本のこころ― (~8/14、ただし前期は ~7/7) @ 山種美術館 (広尾三丁目)
(33歳の作 「二日月」 には一切の雑味がなく、吸い込まれる。「雪志末久(しまく)湖畔」 の多様な墨表現。「地方風俗屏風」 の小下図あり。悠紀(ゆき)は東を指し、主基(すき)は西を指すと。
絵の由来に惹かれたのは「松上双鶴」。蒐集家・山崎種二(たねじ)が娘の結婚式にあたり玉堂に描いてもらった縁起絵。すっくと立つ雄鶴に寄り添い羽づくろいをする雌の鶴。)


250702 Elizabeth Dobrilla (~7/13) @ Gallery Q (銀座一丁目)
(昭和45年メルボルン生まれの作家。来日して原宿の女性を描いた絵がいい。思い切りのよさ。)

250702 大谷郁代展 (~7/3) @ ギャラリー和田 (銀座一丁目)
(手間をおしまず、紙にパステルで描いた細密写実画。技法に驚嘆する。階段のバレリーナや、口紅をさす女、浴槽の女など、みごと。広島市立大の写実の流れをくむ。作家は油彩では彩色が硬くなるのでパステルを選んだものらしい。目もとの描きかたに今一段の細やかさがほしい作品がいくつか。)

250701 宮尾茉穂子展 (~7/6) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(ACT展の “& Fresh!! ~UNDER 25~” コーナーでは宮尾さんの赤い象がいちばんよかった。象、犀、羚羊などの動物にペーソスがこもるのは、マチエールと彩色にいい仕事があるからだ。自然にはない色で自然を再現する。色のさざめきを再現しているのだ。)

250630 夏目漱石の美術世界展 (~7/7) @ 東京藝術大学大学美術館 (上野公園)
(テーマ構成のコーナーに加え、同時代作品の展示もあり、思いのほか規模の大きい展覧会だった。来年の朗読劇は漱石の再構成でいこうかと考えている。)

250629 後藤友香個展 花との日々 (~7/21) @ hiromart gallery (関口一丁目)
(ヘタウマを超えたパワフルな人物をカラフルに描く作家だが、今回は花、花、花。「花のいのちを描いてますよ」 と、画廊主宰の西山博美さん。)

250628 浮世絵 珠玉の斎藤コレクション 第I期 浮世絵の黄金期 ― 江戸のグラビア (~7/15) @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(斎藤文夫さんのコレクションから。浮世絵展をいろいろ見ても、いい浮世絵展はつねに新鮮な驚きがある。鳥居清長の 「女湯」 は、女性たちがヴィーナスのようにうつくしい。喜多川歌麿の 「青楼十二時(せいろうじゅうにとき)」 シリーズは、スターの楽屋でのようすを見る楽しみ。同じく歌麿の 「女織蚕手業草(じょしょくかいこてわざぐさ)」 シリーズや 「汐汲み」 「鮑取り」 は、社会科の工房工程説明図めくが、寛政~享和の社会主義美人画というべきか。初代歌川豊国の 「役者地顔六玉川(じがおむたまがわ)」 シリーズは、役者自筆の和歌を添えるなど、これまたスターグッズぶり。)

250626 エミール・クラウスとベルギーの印象派 (~7/15) @ 東京ステーションギャラリー (丸の内一丁目)
(Emile Claus の作品群は、光を帯びた輪郭の付け方が絶品で、印象派が苦手のぼくも脱帽した。名付けてルミニスム (光輝主義) という。そのクラウスからも直接に教えを受けた児島虎次郎の作品もよい。)

250624 田窪恭治(きょうじ)の林檎展 (~7/2) @ 銀座三越8階ギャラリー (関口一丁目)
(勢いのある、たわわな林檎樹のパステル画。六曲一双の屏風も。昭和24年 今治市生まれ、多摩美卒。)

250623 今日の墨表現展 ~24名の作家による~ sumi に置けないアーティストたち (~6/23) @ 佐藤美術館 (大京町)
(阿部清子さんが幽霊画を出していた。ちょっと硬かったけど。大竹卓民さんの一皮剥けた花鳥や、及川聡子さんの 「香焔」 シリーズ。大塚怜美さんのファッション少女はポップではあるが、印象がきたないな。もう一歩 洗練して!)

250621 オープン記念展 山本冬彦のまなざし (~7/7) @ 銀座かわうそ画廊 (銀座一丁目)
(プレビューの夜。ところ狭しと小品が壁にかかる。小川香織さん、サービス精神を発揮してあれこれ描きこむが、それが焦点のない作品をつくってしまうのが惜しまれる。顔面の反射光がうまく描けた 「蛙の王子様」 を購入(tridek mil + i)。)

250619/20/22/23 ACT ART COM - Art & Design Fair 2012 アート&デザインフェアープロジェクト (~6/23) @ The Artcomplex Center of Tokyo 2階・地下1階(大京町)
(ぼくも内側からディープに係わる現代美術博覧会になった。地下1階 「朗読劇画 三島由紀夫篇」 のほか、2階の美樂舎ブースの壁面を借りて 「星山耕太郎展 ~墨絵の現代ポップ+サムホール判タロット画~」 に16点の作品を出した。19日は会社を休んで、会場と日暮里の倉庫を2往復。
美樂舎ブースは、丹 伸巨さん企画の萌木ひろみ展、上田風子さんの感じで、いい作家。
リセールコーナーで、門倉直子さんの転換期作品 「下北沢の女」 (dek kvin mil) と無題の初期作品 (dek mil) 購入。
朗読劇画では、石田真吾さんのライブペインティングから 「孤独の肖像」 (tridek ok mil) と 「波濤」 (dudek du mil) 購入。
終鈴後、星山耕太郎さんの「青頭巾」を作家本人から購入した(kvindek mil)。)


250618 浮世絵浪漫 (~6/29) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(宇野亞喜良さん、勝国彰さん、空山基さんら8人展。月岡芳年(よしとし)の逆さ妊婦と老人の絵が秀。)

250614/15 寺岡政美 ―浮世絵激花― Masami Teraoka: “Ukiyoe REvolution” (~6/29) @ Gallery Suchi (日本橋茅場町二丁目)
(平成23年12月に寺岡政美さんの作品をロサンゼルスで見たのがキッカケで、わたしが企画した展覧会である。ディズニーも言うように、夢はかなうもの。初日に DM 葉書に使った Sarah and Octopus が売れて、ほっと一息。15日には寺岡さんと奥さまの Lynda Hess さん、愛嬢 Eve ちゃんが来廊し、お友達が集いにぎやかに。スパンアートギャラリーのオーナーも来てくれた。スパンさんでも寺岡作品を扱ってくれるようになれば、うれしい。)

250613 西田洋一郎 作品展 “いのちのかたち” をシミュレートして (~6/22) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(前に枝香庵さんでも見た作家。コンピュータープログラムで DNA の螺旋や音符を素材に作画、プリントする手法。今回はプリント前のマチエール制作にも力を入れたので、本画の重厚感が加わった。)

250611 パンダ絵師あごぱん個展 パンダ的解釈万国博覧之図 (~6/15) @ Gallery Trinity (赤坂九丁目)
(イラストそのものはよく描けているが、画面にちりばめられた膨大な文字情報が邪魔だし、作為が鼻につく。実力はあるのだから自信をもって、もっと素直にイラストとして勝負すべき。作家の溢れるようなサービス精神が裏目に出ている典型例。)

250610 Gift in Bloom Vol. 5 白鳥純司(しらとり・じゅんじ)×岡山伸也×佐野絢子×酒井誠 (~6/11) @ 銀座三越8階ギャラリー (銀座四丁目)
(白鳥純司さんの 「花多聞天」 など、日本画のなかにモナリザの少女時代とでもいうべき顔が風雅。大和絵の伝統に現代のあそび心を交えた作風を、応援したい。ところどころ技にムラが感じられるが、修業で克服してほしい。東京藝大日本画卒。)

250610 潮(うしお)桂子 陶展 (~6/11) @ 銀座三越8階 アートスペース∞  (銀座四丁目)
(「釉裏紅」 のくすんだ桃色紫で、独自の陶世界。動物界と鳥界が対決する 「森の中のチェス」。「森の木と動物たち三目並べ」 も楽しそう。)

250610 一六七人のイラストレーター 墨汁に挑む 「今昔物語」 (~6/11) @ 松屋銀座7階 遊びのギャラリー・和の座ステージ  (銀座三丁目)
(東京イラストレーターズ・ソサエティの多彩なメンバーを宇野亞喜良さんが率いた。額絵と扇面画のにぎやかな展示。額絵が掲載された小学館 「新版今昔物語」 は、ひとつのストーリーに何人もの異なる作家の絵が添えられるなど、落ち着かない作りなので買うのをやめた。)

250608 大坂秩加|Sの外的要素たち (~6/15) @ Gallery MoMo Ryogoku (亀沢一丁目)
(顔面を描かない女性作家が最近やたら多くて反感をもっている。才気絶倫の大坂秩加さんもそのひとりで、そこだけは困ったものだと思っていたら、新作 「Dear 志江ちゃん」 で4人の女鬼の顔を描いてくれた。あ、蕭白さんだ! ストーリーもこめた個展図録 (千円) も、いい仕上がり。今回の個展は開始20分ほどで作品完売になったんだって。)

250608 ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡 (~7/15) @ 江戸東京博物館 (横網一丁目)
(レベルの高さ、センスのよさに舌を巻いた。浮世絵も、肉筆浮世絵の最上質のものがずらり。)

250607 押元一敏展 (~6/15) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(トルソ・シリーズは抽象化されすぎて月並み感がぬぐえなかったが、樹木の枝ぶりを適度に抽象化した今回の作品群は、支持したい。これもトルソ・シリーズの修業があったればこそと作家は語る。)

250605 竹谷隆之の仕事展 (~7/1) @ アーツ千代田3331 (外神田六丁目)
(ガレージで自らを開腹手術する蜘蛛女のフィギュア 「O.I.P. ― 手術中」 が、おどろおどろしい中にも哀しみと美しさがあって、何枚も写真を撮った。その隣りの3体の 「犬人間」 にも、宗教美術にも通じる審美がある。フィギュアとジオラマの、みごたえのある創生幻影。)

250605 ポートレイトジャム ヒューマンズ・ウィーアー (~6/16) @ アーツ千代田3331 (外神田六丁目)
(6人展。石橋ユイさんの萌える立体作品に久々に再会。森 洋史さんのアニメキャラ泰西宗教画シリーズ2点と、丸山恭世(やすよ)さんの顔シリーズ。久野真明(くの・しんめい)さんの、ぐりぐりきりきり破壊的だが色あふれ厳然としたインスタレーションと絵。)

250605 Monochroma 2013 (~6/7) @ Gallery Art Point (銀座八丁目)
(7人展。うち、松本智子さんの家族シリーズは、まえ文房堂でも見て、いいと思った。イーストロンドン大卒後、平成14年にロンドン藝大カンバーウェルカレッジ版画 院修了。
森戸麻里未(まりみ)さんの鉛筆画。人間と動物をリアルに描いてパーツを絡めあう。独学のようだが、力のあるひと。注目!)


250605 クロダミサト 「沙和子 無償の愛」 (~6/15) @ ヴァニラ画廊 新ロケーション (銀座八丁目)
(ヴァニラ画廊が、むかし 「exhibit LIVE & Moris」 があったところに、内装もスペースも大幅なグレードアップ。クロダミサトさんの写真は、抜群のセンスだ。さらっと、押しつけがましさがなく、でもしっかり心に入り込む。写真集、買おうかなとかなり迷った。昭和61年生まれ、京都造形藝大デザイン卒、東京工藝大メディアアート 院修了。)

250605 中田柾志(まさし)写真展 「ブローニュの森の貴婦人たち」 (~6/15) @ ヴァニラ画廊 従来ロケーション (銀座六丁目)
(第2蒲田ビルも取り壊しが決まり、隠れ家の味のあるビルがまたひとつ消える。4階の、いま思えば物置部屋のようなヴァニラ画廊に来るのも、これが最後だ。
≪ 「街娼」 は世界中にいる。しかし 「森娼」 はここにしかいないのではないだろうか。≫ というキャプションはいいのだが、撮られた女たちに品がない。突っ立ったマグロちゃん状態で、ぼくは評価しないな。)


250605 小松健一オリジナルプリント展 上州・東京・沖縄・チリ・ヒマラヤ (~6/8) @ 画廊るたん (銀座六丁目)
(昭和28年生まれ。1970年代の東京、平成元年のチリ。
7月8~14日、朝霞市立図書館の 「三國志巡禮」 写真展もおもしろそうだ。行かないけど。)


250605 奥村晃史(あきふみ)洋画展 (~6/14) @ 靖山画廊 (銀座五丁目)
(丁寧には描いているが、巨大林檎と山羊、巨大苺と羊といった取り合わせも作為ありすぎ。段ボール紙の輪っかの中で歩く豚など、だまし絵で面白いものはあるが、模型の写実に失敗した作も。)

250604 ソフィ カル 「最後のとき/最初のとき」 (~6/9) @ 原美術館 (北品川四丁目)
(Sophie Calle さんの、地味な写真+アルファ。海の音とともに、沈黙の記憶とともに。)

250603 伊藤幸生展 (~6/8) @ Gallery Tsubaki GT2 (京橋三丁目)
(絵のテーマから飛び出したようなユーモラスなフィギュアが1960年代のノスタルジーと現代のとっぽさを共有する。)

250603 高橋舞子 「刻々夢を深くして」 (~6/15) @ Gallery Tsubaki (京橋三丁目)
(五美大展で深い群青色の写実冬景色に魅せられたが、今回は個展向けに制作を急ぎ過ぎた感もあり。)

250603 Cover 小松謙一・藤森京子展 (~6/4) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(紙と金属とガラスの境もなく、平面と立体の境もない。そんな自由の心映えが、いい味。)

250603 川合朋郎(ともろう)作品展 ―始まり 洞窟を出ると決めた人― (~6/11) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(氷河期の洞窟を出る原初の人間の奮い立つ心をきらめきとともに描いた新シリーズには普遍的ドラマがある。東京藝大油画 院修了。)

250601 古河原(こがはら)泉 初個展 (~6/9) @ Bunkamura Box Gallery (道玄坂二丁目)
(古河原さんの日展作品は忘れられぬ名品だが、同じ思いを The Obsession Gallery の出川博一さんも抱いて、古河原さんと連絡をとり、半年後には個展開催を企画する運びとなった。トークを拝聴し、Q&A では日展作品の色づかいの由来について質問させてもらった。うつくしい配色がつつむ女性たちは、じつは土くれのようにごつごつしている。噛みごたえのある肉塊のような作品群だ。)

250601 ミューズたちの光と影 (~6/10) @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(Mark Demsteader, Fletcher Sibthorp, Jeff Cornell の3人展。時間がゆるされるなら、1日たたずんでもいい。女性のうつくしさを、さまざまに。フレッチャー・シブソープさんのトークを拝聴した。)

250601 ACTアート大賞展 優秀賞グループ展 「四季」 (~6/2) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT5 (大京町)
(4人展。こまごまにぎやかな絵を描く若松哲也さんは、昭和46年、松山生まれだ。加藤方彦(まさひこ)さんは、同志社国文学卒、武蔵美油絵卒後、ミュンヘンを経て、いまドレスデンで修業中。なるほど絵にただよう緊張感とユーモラスさの混在に、欧州を感じる。)

250531 「もののあはれ」 と日本の美 (~6/16) @ サントリー美術館
(感覚に加え知覚で観る展覧会だ。尾形乾山 「短冊皿」 十客揃が、藤原定家撰「十体和歌」の十首を皿ごとに書いて、おもしろい。江戸期の洒落歌という ≪武蔵野は月の入るべき山もなし 草より出でて草にこそ入れ≫ というのも乙。)

250531 開館10周年記念特別展 幸之助と伝統工藝 (~8/25) @ パナソニック汐留ミュージアム
(2度展示替えがあるなかの中期。「萬暦赤絵方尊式花瓶」 が呼び物だが、惜しむらくは照明不足。陶器の展示なのに、暗すぎ。ビデオや録音を通じて、松下幸之助のものづくりに対する真摯な愛情に触れて、感動した。)

250530 美の競演 京都画壇と神坂雪佳(かみさか・せっか) ~100年の時を超えて~ 京都市美術館・細見美術館コレクションより (~6/10) @ 日本橋高島屋8階ホール
(神坂雪佳といわれてぴんと来なかったが、図案集 『百々世草(ももよぐさ)』 のムク犬に見覚えがあった。なんと没後長らく図案家あつかいされ京都画壇から忘れられた存在だった。琳派の技に俳味が加わった、いい作品を残したひとだ。)

250530 中島 勝乃利展 ―奏デル、ミドリノムコウニ…― (~6/4) @ 日本橋高島屋6階 工藝サロン
(たんに 「荒削り」 というだけでない、若い息吹が造形と釉薬に。昭和38年生まれ、メキシコ・トルーカ陶磁器学校で勤務後、瀬戸市に開窯。)

250530 畠山耕治 「蓋のある銹景」 展 (~6/3) @ 日本橋高島屋6階 美術画廊X
(表面処理でうまれた色変化がうつくしい青銅鋳造作品。昭和31年生まれ、金沢美術工藝大卒。)

250530 吉本満雄展 ―この街の片隅で― (~6/2) @ あかね画廊 (銀座四丁目)
(東京の場末、そしてメキシコ。女たちの大きな目と唇が語りかけてくるので、見飽きない絵だ。)

250530 荒木新子(しんこ)展 (~6/8) @ 養清堂画廊 (銀座五丁目)
(緑と褐色の色づかいが絶品の版画。版画作品で久々に 「欲しい!」 と思った。図案的なものと、筆づかいが生かされたものと、作品の配合の妙。多摩美 院修了、現在 米ニュージャージー州在。)

250530 榊貴美(さかき・きみ)展 ~スモールワールド~ (~6/12) @ Reijinsha Gallery (銀座六丁目)
(画面に登場するのは女の子たちだが、おばさん顔をしていてぼくの好みじゃないな。余技の位置づけだろうが、版画作品のなかにいいのがある。昭和58年生まれ、東京造形大 院修了。)

250530 岡野 博 展 (~6/15) @ 柳画廊 (銀座五丁目)
(色彩はまぎれもなく岡野ワールドだが、これまでになく筆致にやや荒々しい速度感があり、戸惑う。これまではもっと静の世界だったが。)

250529 オチ マリエ 「ぬけがらのゆくえ」 (~6/1) @ アート★アイガ (八丁堀二丁目)
(オチマリエさんが描く少女は、ぱっと見では暗い性格だが、見ているうちに彼女らのやさしさや温かさが立ち上ってくる。技術面もいろいろ試して、努力しているのに好感。「ぬけから標本3」を購入(kvardek du mil)。)

250529 古染付と祥瑞(しょんずい) 日本人の愛した<青>の茶陶 (~6/30) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(日本版ロイヤル・コペンハーゲンと言おうか。古染付がずいぶん滑稽味・俳味にあふれたジャンルであることを知った。石洞美術館から借りて陳列した、さまざまの動物たちを模した向付もおもしろい。)

250525 Smoke Gets In Your Eyes (~5/26) @ TAP Gallery (江東区三好三丁目)
(東京都現代美術館の近所の画廊、はじめて寄った。味のある、ジャズ演奏者のヴィンテージ写真。)

250525 トーキョーワンダーウォール公募2013入選作品展 (~6/9) @ 東京都現代美術館 企画展示室1階
(蓮輪友子さん “Super hero” に、わたしなら審査員賞をあげたい。構成の構想力と彩色センスを買う。ホッパーの絵を連想させる、炭田紗季さんの “Fuji” もいい。
しかし総じて、レベルが低すぎ。平面作品は応募479点から入賞・入選が計86点、立体等は応募113点に対して入賞・入選が計7点というが、落とされたものは相当の駄作揃いなのか、それともわたしが審査すれば宝を拾えるものなのか。会田誠さんや O Jun さんら、審査員は6名。)


250524 国宝 大神社展 (~6/2) @ 東京国立博物館 平成館
(ときとして円空佛の趣きもある「神像」の一群がじつに興味深い。これまで世間は佛像にばかり目を向け、豊かな創造性を内包する神像を無視してきた感あり。滋賀・地主神社の 「僧形神坐像」 の、祈りを凝縮した姿にうたれる。兵庫・伊弉諾神宮の 「女神坐像」 の形相。京都・大将軍八神社の「武装神坐像」の、戦闘ロボットのようなデザイン性。「春日権現験記絵巻」 の貴族の凛々しさ。京都・豊国神社の 「豊国祭礼図屏風」 の壮大。)

250524 友清大介展 “medium” (~5/25) @ ギャラリーもりもと (銀座三丁目)
(昭和58年生まれ、広島市立大博士号、スペイン留学と、ストライクゾーンど真ん中の写実画教育を受けたひと。筆致がやや粗い。もっと緻密さがほしいところだが。寝床の布団をもちあげる雪の女神の大作がいい。)

250524 明円 光 個展 (~5/29) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(スイス製の黄色いアヒルの樹脂玩具をモチーフにしたら成功。ただ、すでに誰かやっていそうな既視感もある。昭和60年生まれ、武蔵美油絵卒。)

250523 田端麻子 展 (~6/2) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(張り子のこけしに何とも味がある。山寺にそっとありそうな逸品。)

250521 没後6年 高塚省吾展 (~5/29) @ 四季彩舎 (京橋二丁目)
(平成3年4月、日動画廊本店の個展図録を購入。)

250521 古田淑子展 (~5/23) @ ドゥ <doux> 画廊 (京橋二丁目)
(幼児像や屋久島の石仏に味あり。屋久島に嫁いでみたら画材が限られており、発想を変えて手に入る画材だけで描いてみようと。12色のクレパス。12色の水彩絵具と墨、砂、ボンドで画用紙に描いた。これがまぁ、いい出来なのである。美大生、右へならえ!)

250521 佐久間結子展 “Yemanja” (~5/25) @ ギャルリー東京ユマニテ bis (京橋二丁目)
(メキシコ文化に触発されて、クリオネの大天使ともいうべき女神の神話世界をヴィヴィッドな色彩で展開。)

250521 ドローイング 池田龍雄|場の位相IV (~5/25) @ ギャルリー東京ユマニテ (京橋二丁目)
(昭和3年生まれで、大学時代に安部公房・岡本太郎らのアヴァンギャルド藝術運動に参加。85歳のいまもこうして、エネルギーあふれる新作を披露する。)

250520 2013 三越美術逸品会 (~5/20) @ 日本橋三越本店 本館7階
(今年は若い作家の現代アート特集もなく、いかにも昔ながらの構成でがっかり。しかも隣接する宝飾品売り場で、音程がときどき狂うブラジル風バンド (?) が下手くそな演奏をして、味噌が腐る。宝飾品売り場でうるさい演奏とは、三越は発狂したか?! 美術部の3人に苦情を言ったが、うすら笑いを浮かべるだけだ。クレームのメールを三越に送った。もう日本橋三越には行くまいと思う。
本館6階特選画廊の 「ガレ・ドーム展」 は、ホンモノを美術館よりワンステップ近くで見られて、良し。)


250518 サラリーマン コレクターが見た 「’70年代 或る画廊の記憶」(1) (~6/16) @ TS4312 (四谷三丁目)
(澤登丈夫(さわのぼり・たけお)さんが、所有するビルの9階にオープンした画廊。かつて志水(しみず)楠男さんが運営した南画廊という、今となっては神話的存在の画廊があった。その画廊扱いの作品20点。)

250518 apARTment 2013 (~5/19) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT5 (大京町)
(15人展。島崎良平さんの襖4枚の 「仙人少女裏富士の図」 が、完成度高し。デジタル顔料プリント+手彩だが、こういうの、あり。昭和61年生まれ、日本工学院八王子専門学校グラフィックデザイン。 井坂奈津子さんの空想動物フィギュアも面妖かわいい。昭和57年生まれ。)


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