中学一年生の息子の振り返り日記の続きです。
上がアレルギー体質の強い息子の、年長の頃のヒスタミン遊離試験結果です。
検査結果が出てから一週間後に再度小児科へ行くと、先ずはよく分からなかった上のヒスタミン遊離試験結果の見方を教えて下さいました。
コントロールというのは、ヒスタミンが発生するものだったか、ヒスタミンだったか、基準になる試薬を同量入れた状態らしいです。
横軸はそれぞれの試薬(アレルゲン)の量で、縦軸は血中のヒスタミン量ということらしいです。
横軸の1番右端は、非常に大量にアレルゲンが入った状態なのであまり気にせず、1番左側は何も入っていないので、特に左側から2、3番目の縦(ヒスタミンが多いと高くなる)を見るのだそうです。
↑数字だけで、グラフで検査結果が表示されないところもあります。
息子のグラフに戻ると、息子の場合は、左から2番目で卵がコントロールよりも、ヒスタミンを大量に放出すると言う逆転現象をおこしています。
つまり、非常に危険な微量でアナフィラキシーショックを起こすレベルなのだそうです。
じゃあ、小麦は?
いやいや、小麦はコントロールと同じ動きなので、小麦も微量でアナフィラキシーショックレベルですよ!とのこと。
このレベルだと、負荷試験自身が非常に危険で、入院負荷をしたとしても、解除は無理だろう。
しかも下手をすれば今より過敏になるし、負荷自体が命に関わるので、当院ではもう負荷はできません。
年齢的に、もう大きく成長する時期を過ぎているし、免疫機能そのものが、七歳で新しいアレルゲンを寛解できなくなる。。。
え?じゃあ、息子はどうしたら良いんですか?
体質の問題なので、お薬では治らないんです。
え?でも、漢方薬なんかで体質改善ができるんじゃ無いですか?
漢方薬は西洋薬よりも精製が低いので、残留農薬が残っている場合もあり、西洋薬と働きが同じで症状を抑えるものなので、当院では扱っていません。
え?じゃあ解除は?
大人になるまでに、せめて微量アレルゲンの解除だけでも目指しましょう。。。
そんなっ!!息子の今の状態で、大人にはなれるんでしょうか?
小児科医はうつむいたまま言葉を発することなく。。。それが小児科医の答えでした。。。
泣きながら帰宅して、呆然と将来を考えようとしたけれど、、、
日常に溢れている食べ物を、ほんのわずか口にしただけで、胃液を吐くまで嘔吐し続ける。
非常に厳重なアレルゲン管理を、一生続けられるのか?
毎日毎日、早起きして床も壁も水拭きして、それでも喘息になる息子に将来は来るのか?
今だって辛いアレルゲン除去を一生なんてできるわけない!
本気で息子と一緒に死ぬしかないんじゃないかと、地獄の底に叩き落とされたのでした。
2006年の夏のことでした。