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おっぱいが切れた時の対処法


~おっぱいが切れた時の対処法~


授乳を始めてまだ日が浅い頃や赤ちゃんに歯が生えて来て度々おっぱいを噛まれるようになったりすると、おっぱい(乳首)が切れてしまうことが多々あります。

■授乳を始めてまだ日が浅い場合は
○乳首の皮膚がまだ弱いこと
○ママがまだ授乳に慣れていないために授乳姿勢が悪かったり赤ちゃんに上手く乳首をくわえてもらえない為に乳首に負担がかかるため
○赤ちゃんの口が小さいためにどうしても引っ張り飲みや浅飲み傾向になり乳首に負担がかかるため
○出産してからまだ日が浅いために乳管が完全に開いておらず、乳首が固く伸びないために吸われると乳首に負担がかかるため

■歯が生えてきた時期以降に切れやすくなる原因としましては
○飲ませ方がいつも同じであるため赤ちゃんの歯のあたる位置が同じ場所になり切れやすくなる
○おっぱいを噛まれる事が多くなり切れやすくなる
○乳質が悪くなりおっぱいの味が落ちたため
○乳管に詰まりが出てきた為に乳首が固くなり赤ちゃんが乳首を口に含んで吸ったときに赤ちゃんの舌と上顎の隙間に添って乳首が柔らかく伸びなくなってしまったために吸われるたびに乳首に負担がかかってしまい切れやすくなる

■■切れる原因&対処法■■

特に両方の場合に共通する、切れる原因の一つに「乳管の詰まり」が根本にある場合がとても多いと考えられます。
傷の手入れと共にできれば助産婦さんなどに乳管開通操作のマッサージを受けられたり、自分で乳管を開く努力をされることをお薦めします。(乳管開通操作は「おっぱいを噛まれることについて」のページを参考にされてみて下さい)
また歯が生えて来た時期にちょくちょくおっぱいを噛まれるようになったという場合は「おっぱいの詰まりのシグナル」である場合が多いと考えるようにして下さい。
私も第一子の時はこれらの知識がまるでなかった為にちょくちょくおっぱいを噛まれるようになったものの、それは歯が生えてきてむず痒いからだろうという風に安易に考えて特に何か対処をするということもなくそのまま放置していました。
そうしているうちに授乳の度に乳首に激痛を感じるようになり、見ると乳首の付け根がぱっくりと切れていることに気がつきました。
ちょうど離乳食が3回食になった時期で下の前歯が生えそろって来た時期の事でした。
でも乳首が切れたからといって授乳をお休みすることは出来ません。
何故なら、おっぱいは赤ちゃんに吸われたり、搾乳して出しておいたりして、常に必要だと感じさせておかないと、必要でないと感じると分泌が止まり母乳が出なくなってしまうからです。
切れた乳首を吸わせる痛みというのは、なんとも耐え難い痛みで、授乳の度に泣きそうになりながら痛みに耐えながらおっぱいを吸わせなければいけませんでした。
産婦人科で口内炎のお薬のケナログ軟膏という塗り薬をいただきましたが、頻回授乳のためになかなか傷口はふさがりません。それで直接授乳は1回おきにしてその間、切れた方のおっぱいは搾乳して搾乳した母乳ををほ乳瓶で飲ませて乗り切るようにしていました。(搾乳で母乳を出すコツのページ参照)
ほ乳瓶を受け付けてくれない赤ちゃんの場合は乳頭保護器を使って傷口をカバーしながらおっぱいを飲ませるという方法もありますが、傷が直接赤ちゃんの口に触れないというだけで痛みはあまり変わらないことも多いようです。
そんなときはフットボール抱き(赤ちゃんをローテーブル、アイロン台、枕2つ重ね、クッション、ソファー等の上に寝かせ、ママが脇の間から赤ちゃんの頭を抱え込むようにして授乳するやり方)や縦抱き、添い寝、はたまた赤ちゃんを寝かせママが四つん這いになって赤ちゃんに対していろんな方向でおっぱいを飲ませてみるという方法などで傷口が赤ちゃんの下顎の方法にならないような角度で飲ませる工夫をすると痛さが幾分マシになると思います。

乳首の傷には「馬油」や「羊の油」=ラノリン+その上から乳りんをカバーするくらいの大きさに切ったラップを貼っておくオイルパックがお薦めです。
これらのものは赤ちゃんの口に入っても大丈夫なので授乳前に軽くふき取るだけで赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげられます。
馬油は薬局やドラッグストアで買えますし、ランシノーはベビー用品専門店等で買えます)

また薬局などで買える「プロテクターフィルム」という透明の傷を保護するフイルムを貼るという方法もあります。
プロテクターフィルムを貼る時のコツは小さく切りすぎるとはがれやすくなりますからやや大きめに切って貼るのがコツです。

ソンバーユ ミニ 無香料 カネソン ピアバーユ 25ml X 1本 カネソン ピアバーユ 1本入 ランシノー 7g コーワのプロテクターフィルム 5枚
     馬油            ランシノー  プロテクターフィルム

これでもなかなか改善しない場合や傷が深い場合、新たな傷が出来て悪化してきたような場合、傷の治りが遅いような場合は産婦人科や皮膚科に行ってケナログ軟膏(口内炎のお薬なので口に入っても大丈夫です)などを処方していただくといいでしょう。
ケナログ軟膏は薬局・ドラッグストアでも買えます。
ケアの仕方はオイルパックと同じで授乳後に傷の上に軟膏をポッテリとおいて上からラップでパックをします。授乳の前にぬれたタオルやガーゼでふき取ります。

それから授乳を始めてまだ日が浅い場合なら授乳の度に行う清浄綿で拭くことをやめてみましょう。
清浄綿の成分には皮膚を乾燥させてしまう成分が含まれているので拭くことによって乳首が切れやすくなる場合もあるようです。
清潔にしているようならそのまま飲ませても大丈夫ですし、気になるというなら毎回清潔な蒸しガーゼや蒸しタオルで拭くようにするといいかと思います。
赤ちゃんのくわえ方が浅いと乳首ばかりを引っ張ることになりますのでできるだけ乳輪の部分から大きくくわえさせるようにします。
赤ちゃんが吸い付いた後、指で赤ちゃんの上唇と下唇を引っ張ってやるといいと思います。
赤ちゃんがまだ小さくてママのおっぱいを引っ張るような感じになるのならばママは膝の上に枕やクッションなどを置き、その上に赤ちゃんを抱いて、乳首の高さが合うように高さを調節します。
傷を押さえつけるとなかなか傷口がふさがりませんので乳首を押さえつけるブラジャーは避け、ノーブラかハーフトップのブラにして下さい。
また母乳パッドをされている場合はそれでかぶれて悪化することもありますから布製の母乳パッドを使われるかガーゼで代用しましょう。

授乳する際はまず傷のない方のおっぱいから先に吸わせるようにして、しばらくしてツーンとおっぱいが湧いてくる催乳感覚を感じたら、傷のある方のおっぱいを吸わせる様にします。
そしてまたしばらく吸わせた時点で傷のない方のおっぱいに変えて吸わせるようにされると、傷のある方のおっぱいを吸わせる時間が短縮でき、負担が軽減できると思われます。

普通は赤ちゃんにおっぱいを噛まれることが多くなってもそれはただの赤ちゃんのイタズラであると安易に考える人が多いと思います。
でも実際は噛まれる理由が赤ちゃん側ではなくママ側にある場合も多くあります。(乳質低下・乳管の詰まり・おっぱいメンテナンス不足等)
授乳回数が減ってきたり、授乳間隔が開いてきた頃におっぱいが詰まりやすくなり、噛まれる、おっぱいが切れるということが起こりやすくなります。
乳首が切れると授乳のたびにヒドイ痛みを感じるためにママは次第に授乳をするのがが辛くなりこれが断乳する一つのきっかけになってしまうことも多いのです。
また詰まったおっぱいは吸いにくく飲みにくいために、赤ちゃんが真剣に飲まなくなり、飲まなくなると出も悪くなってくるので、赤ちゃんの方から自然におっぱいを離れていって卒乳ということになるパターンもあるのだそうです。
乳首が切れてしまったせいで断乳と考えてしまうことはとても残念な事です。
おっぱいが切れてしまった理由や原因を良く考えてみて、それを改善する努力をしてみて欲しいと思います。
おっぱいの傷や詰まりが不安な場合は 是非助産院や母乳外来のある産婦人科などに相談してみましょう。
そして助産婦さんから母乳マッサージを受けたり、自分でおっぱいメンテナンスをすることでママと赤ちゃんが納得できる時期までスムーズに美味しいおっぱいを飲ませてあげられるようになればいいと思います。

【マッサージ等に行けない場合の自分でする乳管開通マッサージ】

お風呂に入った時などに搾ってみると適度におっぱいが温められ、搾ってあちこちにおっぱいが飛んでも気にしなくて良いのでお薦めです。

○片手でおっぱいを脇から寄せておいてもう片方の手で乳輪のやや外側を掴み、そのまま乳頭の方向に向かってしごくという感じで搾る
この動作を一定方向からではなく、縦搾り、横搾り、斜め搾りといろいろな方向から行う
また親指と人差し指の指の付け根で乳輪~乳首を挟んで搾るという搾り方もあります
○少し搾って最初より母乳の出る穴が増えてきたら一度搾るのはやめて今度は乳頭の先を指で開いてみる
すると白い脂肪のかたまりのようなものが詰まっているのが見えると思います。これは母乳の脂肪分が固まったものなのでこれがあると乳管をつまらせる原因になったり、乳管が細くなって母乳が出にくくなってしまったり、乳首が固くなって飲みにくくなってしまう原因にもなります。
爪でその脂肪をかき取ってやるか、表現が悪いですが、ニキビをつぶすような感じで爪の先でちょっと押し出してやると取れることがありますので無理しない程度に乳カスを取り除いてみてください。
でも必死になってやりすぎないこと!上手く取れなくても赤ちゃんが吸っているときに取れることもあるので痛いくらいにやる必要はありません。出来る範囲でやってみて下さい。
○最初よりたくさんの穴から太い母乳が出てくるようになればそれでOKです。数日は根気よくこれら一連のマッサージ&搾乳を行いなるべくたくさんの乳管が開き、太い腺の母乳が出てくるように努力してみて下さい。

特に詰まりやトラブルがない時でも時々はお風呂の中でこのような詰まりチェックをされるといいと思います。


それからいつも横抱きならたまにはフットボール抱きで飲ませるなど抱き方を変えて飲ませるのもお薦めです。
授乳回数が減って来たり授乳間隔が開いてきたからこそよりいっそうのケアが大事になりますので時々はおっぱいをよーく搾ることを習慣にしてみて下さいね。


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