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テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:MOVIE REVIEW
ハリウッド版を試写会で見た後に、日本版をレンタル。物語の軸そのものはほぼ同じだが、ところどころ違いが見られる。扉で中に押し込まれたところやダンスの技術指導が少し詳細など。ラストにある主人公がパチンコをするシーンはもちろんハリウッド版にはみられない。このわずかな違いは、日本版、ハリウッド版を双方見るものにとって異なった楽しさを与えてくれる。 登場人物の発言の中に「ダンスをやっていることがばれると恥ずかしい。」というエピソードがあったが、この映画はそのようなことをなくすことに少なからず貢献し夢を与えている。この点に関して「日本だからサラリーマンがダンスを踊ることに恥ずかしさがある」と今日の朝日新聞記事は指摘している。「普通、ダンスを踊らない日本人がダンスをするからいいんだ」「オリジナルの冒頭でも言われているように、ヨーロッパでは社交ダンスは教養である」。おもしろくするどい指摘。確かに日本版の方は初心者として入ってきた男性たちには、ぎこちなさを感じた。ハリウッド版のほうはどちらかというと様になっていた。また、ハリウッド版の方は気品あふれるダンスという上品な印象を受けた。一方、日本版では雑居ビルのダンス教室や体育館での審査会など、どちらかというと一般のサラリーマンが誰でも仕事帰りに足を運ぶことが可能であるという日常的で身近な印象を与えた。家族の感情が動く流れも詳細だった。 この作品はサラリーマンの主人公がスーツ姿で踊る姿が印象的。本来、ダンスをするときはスーツ姿で踊らなさそなものだが、違和感を全く与えない点にも作品の完成度の高さを感じさせてくれる。5月6日の金曜ロードショーで日本版が放送だそうです。この間、テレビで放送したばかり。せっかくレンタルしたのに。でも、何度放送されても何度も見たい作品なのは間違いないと思います。 2005/04/19に書いた 日本映画は素晴らしい(「シャル・ウィ・ダンス?」)へジャンプ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月30日 17時32分23秒
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