「アイ・カンパニー」の時代 小笹 芳央 小畑 重和著
自分を探す時代は終わった「アイ・カンパニー」の時代―キャリアを鍛える。モチベーションを高める小笹 芳央 小畑 重和 中央公論新社 2003-04-11「アイ・カンパニー」とはなんでしょう?時代の変化と共にビジネスマンは『個人ブランド』を確立する必要性に迫られてきました。「アイ・カンパニー」とは個人を一つの企業として捉え、その経営目標、事業ビジョンなどを明確にするものです。それらを明確にすることで、自分の向かう道がわかり、常に選ばれる存在に近づくことが可能になります。本書では、「アイ・カンパニー」という考え方を例を交えて説明しています。■個人と企業との関係個人と企業の関係が時代と共に変わり、「終身雇用」の崩壊と言われてずいぶん経ちます。これは、個人と企業の関係が「相互拘束関係」から「相互選択関係」へ変わったということです。『相互拘束関係』 企業側が終身雇用を約束することにより、個人も 労働生涯その企業で働くという関係『相互選択関係』 企業側が個人を選び、個人も企業を選ぶ関係 契約制度、プロジェクト主義、実力主義などのもの成り立つ■個人ブランドの確立個人と企業との関係が変わったことで、個人に求められるものの質が高くなりました。今まで、「その他大勢」の中に紛れていても雇用が約束されるわけではなくなったためです。質を高くするためには、『個人』のブランドを確立する必要があります。■自分株式会社という考え『自分株式会社』とは、個人を一つの企業として捉えます。そして、以下の視点でこの会社を経営します。・やりたいこと・やれること・やるべきことこの視点は、スキルの棚卸しや自分の強み・弱みなどがわかりやすくなり、自分を『育てる』材料がわかります。■まとめこの考え方は非常に合理的なものだと思います。私が感じたことは『マイ・カンパニー』はスタンスである、ということです。自分の置かれている状況を再認識させてくれ、さらに今の仕事に対する取り組み方も改めさせてくれます。このスタンスにバランス・スコア・カードの考え方を組み合わせることで、より今の自分が判ると思います。【関連サイト】i-Company☆個人ブランド☆キャッチフレーズ☆筋力★★★★★+状況再認識書評後記自分の勤めている会社のビジョンがよくわからないという話をよく聞きます。そして、私も言います。でも、そんなとき「あなたのビジョンは?」と聞かれたらどうでしょう。私は何も答えれません。『自分のビジョン』を明確にすることが2007年の命題になりました。マップ create by jude-think