吉野の材木屋

今週農水省の方から
「ムクノキの杭が欲しいんですが」
と問い合わせが入りました。

ムクノキと言われたら
「無垢の木」だと思って話を聞いてると
どうもかみ合わない。

杉や桧の無垢の木を使った杭ではダメだという話。

調べてみたらムクノキ、
或いはムクエノキと呼ばれる樹種が有ったのですが
どうやらその後工場に来ていただいて
良く話を聞いてみたら、奈良県の一部地方では
田んぼや畑の境界杭にムクエノキの杭を使う習慣があって
農水省が工事中に
そのムクエノキの境界杭を誤って抜いて捨ててしまった為に
「ムクエノキの杭を弁償しろ」
と言われているという話のようでした。

そこでまあムクエノキの原木を手に入れてくれと
頼まれた訳なんですが、
知り合いの材木屋のどこに聞いても扱っていない。

扱ってたら物凄く太い丸太で杭にするには勿体無い。

どうしてもっていうなら２，３０万かかる事になるでしょうね。

下がそのムクノキの杭の見本です。





お願いですからこんな杭が欲しいなんて連絡はしないで下さいね。
次に原木が出てくるのは何時になるか解らない上
細い杭をとった後残りを売るのに凄く苦労しそうなので。