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テーマ:英語のお勉強日記(7879)
カテゴリ:TOEIC満点支援英語の話
フランス語でもなくイタリア語でもなく、なんで英語がもてはやされるのか、なんて考えるとき、やっぱりそれは英語が多くの国々で話されている事が一つの大きな理由になっていることはご存知の通り。
でも、「多くの国で話されている」と言うことは、「それだけ多くの地域差が存在する」ということでもあります。 考えてみたら、この狭い日本でもこれだけ多くの方言が存在するわけですから、英語圏の国々の中の地域差がどれほどのものかは想像がつきますよねぇ。 特に英国のBritish English/Royal English と、アメリカの American English の違いは、発音やスペリング、言い回しなんかで多く見受ける事が出来ます。 何でこんなことを書こうと思ったかと言うと、今日たまたま訪れたブログにAgeing とするか、Aging とするか、いや、どっちも合ってる、とか熱く語られている日記をたまたま拝見して、「あー、これは大変だ。」とおもったからです。 結論から行くと、どっちも合ってマース。ただ、これらのスペリングはイギリス英語とアメリカ英語のスペリングの違いがあるので、注意しなければならない、と言うことです。つまり、ずっとアメリカ英語で書いてきた文中に、いきなりイギリス英語のスペリングが出てきたら、「はあ!?」となるわけで、どっちかに統一するのが無難です。 それではどんな違いがあるのかというと、この表にあるとおり結構あります!!それでは問題のAgeing とAging は・・・というと、ふむふむ、と-g-/-ge- をクリックして・・・あー、ありましたありました!! しかし、ですよ、しかし... これらが絶対的に二つに分かれているか、というとそうでもなく、内容によってはアメリカでもイギリス英語で書く場合があるから厄介です。僕個人的には、法律文書を翻訳するときに、イギリス英語のJUDGEMENT と、アメリカ英語のJUDGMENT は結構厄介です。殆どの法律文書では"JUDGMENT"というアメリカ英語のスペリングになっており、うっかりするとイギリス英語のJUDGEMENTと訳語をはめてしまって「おーあぶねーあぶねー」なんて、もう10年近くなるのに毎回やってる気がします。 また、一見間違いに見えても、そこにはふかーいふかーい理由がある場合もあります。 たとえば、これ。 BVILDING とは何事じゃー!!とお思いになられるかもしれませんが、これ、実は英語が、まだ23文字しかないローマ字を使っていたラテン語の名残なんです。 当時は、現在使われている26文字のアルファベットからJ, U, W を除いた23文字のアルファベットを用いており、後にJはIから、UとWはVからそれぞれ派生したものです。つまり、Building のUは、その派生元であるローマ字のVで表記されていた、と言うわけです。 W が、「ダブリュー」なのは、「ダブル・ユー=Double-V(当然Vを『ユー』と読まざるを得ませんよね?)」であるというはなしは有名なので知っている人も多いでしょう。 私が行っていた大学から川を挟んで向かい側にあったMassachusetts Institute of Technologyで大変良くしてくださった弁護士の女性が働いていて、よく訪れたのですが、そこの芝生でプカァーとタバコをすって何となくビルのハリに彫ってある字を眺めていた僕は、写真と同じ BVILDING のつづりを発見しました。 「これって大間違いなのではないだろうか...」 「アメリカ人はいい加減だからなぁ」というステレオタイピングからそう思ったのが事の発端だったので、そのおかげで色々勉強出来て得した気分でした。 まあ、こんなわけなんで、何でも疑問を持ち、それについてとことん調べる、また人に「それは違うんじゃないの?」と疑問を投げかけてみるというのは、いずれにしてもその議論に参加する全ての人に何らかの利益をもたらしてくれる、というわけですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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