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2005年09月06日
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カテゴリ:松賢さん
特攻零‐ゼロ‐ 監督/井出良夫 主演/杉浦太陽・高野八誠・辺見えみり
アラスジ:現代。フリーズクールの老教師は、粗暴な生徒たちを前にし、溜息をついて語り始める…。太平洋戦争末期、零戦乗りの長谷川は、その傍若無人な振舞いから上司に睨まれていたが、戦闘能力の高さで一目置かれる存在でもあった。彼は飛行機乗りの誇りを尊び、部下を犬死させぬ事に腐心していた。それゆえ、無能な上司を何人も引きずり落してきたが、新任少尉・久我の誠意にいつしか心開いてゆくのであった。しかし、戦況は益々熾烈を極め、彼らの運命も…


“戦後”と言う言葉すら、既に遠く感じられる現代。
この時代に戦争映画を作るとするなら、こう言う青春モノ路線でいくしかなかったんだろうなぁ。
決して、悪い切り口ではない。
ありがちなストーリーとは言え、基本的なラインは悪くない。
軍律の厳しい中でも、飛行機乗り、中でもエースパイロットは少し特別な立場にあったと聞いた事があるので、長谷川の行動の型破りさにも目をつぶれなくも無い。
が。
それもこれも、それなりに演技力がある役者が演じたればこそ。
正直、頭を抱えた。
戦争のせの字も知らない世代が、その緊迫感や苦悩を演じるのは大変だろう。
苦心したであろう。
でもね、それを捻じ伏せてこそ、役者だと思うんだよね。
いや、捻じ伏せる事が出来なくても良いのよ。その意気さえありゃ。
残念ながら、主演にそれを感じる事が出来なかった。
久我少尉を演じた高野は、まだそれなりに様になっていたが。
これは、久我が知識階級である=多少意識が先に進んでいる人間だと言う事で、演じやすかったのかもしれない。
本人も語っていたが、姿勢を正した姿はそれなりにらしさがあり、帝国軍人たらんとする演技努力もしていたようだ。
ラストで教鞭をとる演技は、なかなか泣かせるものがあったし。

問題は、メインの長谷川演じる杉浦と、その恋人である芸者ゆかりの辺見。
まず、形!
現代っ子が戦中の人間を演じ様と言うなら、せめて格好から入っていこうよ。
これは役者だけを責めるべきではないのだろうが、茶髪ってどうかと思うぞ。
現代人の意識を残したまま、現代人のメイクで、あの時代の人間を演じられると思っているのだろうか。
演技の未熟さが許せないのではない。
それを良しとして、高みを目指す努力をしない事が醜い。
当事者たちからすれば、“ベストを尽くした”と言うかもしれない。
あの演技で、あの台詞回しで、臆面もなくそう言えるのならば、それはそれで大したもんだがね。
チンピラにしか見えない“エースパイロット”
きゃぴきゃぴとした“大和撫子芸者”
彼らを通して、戦争の悲劇を感じ取れと言われても。

それ以外の役者さんは、それなりに頑張っていただけに惜しまれる。
久我少尉につく若い芸妓、絵描き志望のガリガリくん(役名失念。矢部太郎氏が素ではまり役だったかと)は良い味だしていたのになぁ。
そして、松田賢二。
贔屓の贔屓目で引き倒しちゃうが、ちゃんと職業軍人してたじゃん。
同じ士官でも、学士あがりのペーペーとは違う、叩き上げ軍人の野太さと厭らしさが出ていたと思う。
厚みのある身体なので、軍服が良く似合ってたし。
これは、姿勢が良いのもプラス点。
睨みつける顔が、なんと迫力のあることよ。しかも美しいw
でも、久我を相手に長谷川を語っていた場面は、ちょっと893臭が漂ってましたよ。ウハハ
茶碗酒をぶちまけて久我を脅かすように語っている様は、軍服着てなければソッチ系のお方にも見えかねないかと。
それでも、ラストで長谷川に怒りをぶつけるシーンは、職業軍人の鎧から弱さが露呈してしまう姿を熱演。
彼は彼なりに長谷川を認めつつも相容れない、典型的な軍人像を上手く演じていたと思います。

戦争は哀しい。惨い。あってはならぬ。
だけど、皆一生懸命生きてきた。だから、今をちゃんと生きよ。
うん、それが言いたかったのは判るよ。
志はあったんだろうけどね。
こう言うテーマの映画に対して不謹慎なのは百も承知だが、『目当ての役者がいるのなら、ま、観ても良いんじゃないの?』としか評価が出来ない。
残念な事である。





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最終更新日  2005年09月06日 23時29分07秒
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Re:器にあらず <特攻零-ゼロ->(09/06)   たけとむ28号 さん
お邪魔しますっ!
ゼロ、ご覧になったんですね。
実は私もレンタルしようと目を皿のようにして探したんですが…
田舎ゆえ、有りませんでした(泣

う~ん…
松田さん目当てに見てみようかと考えていたんですが。
>『目当ての役者がいるのなら、ま、観ても良いんじゃないの?』
その路線でやはり見てみようかと思います。

…でもストーリーは、あんまり期待しない方がいいのかな。 (2005年09月07日 00時06分49秒)

松田PV   のほっ さん
としては、短時間ではありますが、それなりに満足出来ます。舞台挨拶賢ちゃんも、観る事が出来ますし。
ストーリー自体は、それほど非難すべき点はありません。ありきたりですがね。問題は…

我が家も片田舎ゆえ、お気持ち、よーく判ります。そのうち入荷されないとも限りませんので、頑張って。
因みに、うちの近くの店では、何故かお笑いコーナーに置いてありました。ナンデヤネンw
(2005年09月07日 00時35分35秒)

大根役者 <特攻零-ゼロ->(09/06)   素技売れない様 さん
杉浦太陽・・・

こんなどうしようも無い大根役者を主役として映画撮って、それが後々まで作品として残ってしまう事が恥ずかしいと思わ無いのだろうか??

制作サイドも内容が内容なのだから、お金云々では無く、もっと真剣に考えて欲しい。 (2016年08月15日 14時42分18秒)


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