カテゴリ:祭り
演舞場での踊りは暗くなってからもあるようだったが、やはり町流しが見たいのでその場を離れた。 始まるまでにまだ時間があったので八尾の町を歩きながら時間調整をすることにした。 ![]() そろそろだろうと警察の人に何時から踊りが始まるのか聞いてみた。。が、知らないという。 場所と時間が分かっていると人が一か所に集まり過ぎて踊りが踊れないというのだ。 ![]() なんということだ。。何処で何時から踊り始めるのか分からないってがぁ。。 ![]() 辺りが暗くなり始めたというのに。。。何したらいいべが。。。初めて来た人には酷な仕打ちである。。 ![]() とにかく待つしかないだろうと周囲の人の真似をして道の端に座ってみた。。 ![]() しばらくすると少し離れた所が騒がしくなっているようなので様子を見に行ってみた。 近くまで行くと踊っていた。 いつの間に踊り始めたのだろうか。。 全く分からなかった。。 一定の方向を向いて踊っていた。。 三味線と胡弓の音は近くまで行かないと聞こえない。。 ![]() そこでの踊りが終わると踊りの集団は移動し始めた。わけのわからないまま付いて行く。 同時に周囲にいた観光客の集団も移動し始めたからたまらない。群衆の圧力で一緒に移動させられた。 付いて行くと踊りの集団は場所を移動して、輪踊りを始めるようだった。 そして周囲のざわめきなど気にしないかのように静かに輪踊りが始まった。。。 ![]() やはり演舞場で見た踊りとは違い、 踊り手の幻想的で優美な姿を見ることが出来る。 ![]() 笠の間から少し顔を覗かせるだけなので良く分からないが、あまり表情は変えずに踊っているようだ。 ![]() ![]() 踊り手がおわらに陶酔した時こそ一番輝いて見えると聞くが、この群衆の中ではまだまだだと思える。 とにかく踊りを見ている人々のざわつきがうるさくて踊りに集中出来ないだろうと思う。 それでも踊る姿を見るとそこに静寂が漂って見えるから不思議である。 輪の中で小さな子供も踊っていた。足の運びや手の動きをすでに身に付けていたのが印象的だ。 ![]() ![]() 誰かがいくつ?と声掛けていた。。。2歳だという。。 暑い、、見物客と密着して見ているので汗で体全体がビッショリになる。体力勝負だ。 男踊りの静止ポーズ。 ![]() 観光客からすると、せっかく遠い所から来たのに何処で踊るのか分からないなんて不親切だと言うかもしれない。 でも、八尾の人々が大切に守り育んできた民謡行事であり観光イベントではないと言われるとこれも納得する。 確かに昔は演舞場なんてなかったらしい。観光客が多くなったので演舞場で踊るようになったのだろう。 聞いたところ、石川さゆりの「風の盆恋歌」が出た年あたりから観光客が多くなったと言っていた。 観光客が帰った後の深夜、気の合った同士が集まって町流しをするという。 この時こそおわらに陶酔した真の踊りが見られるのだろう。 今回来てみてどんな様子かが分かった。。次回は深夜に来てみたい。 静かな幽玄の世界とも言える祭りの風の盆。私も踊りながらそんな静かさに陶酔したくなった。 もしかしたら私も「風の盆」病に感染してしまっただろうか。。。 八尾の町を後にした時に見た風景。ぼんぼりの小さな灯りがいつもと違う風情を見せていた。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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