カテゴリ:読書(現代)
この方のエッセー集は持っているのですが、小説は
この本が初めてでした。 何冊かある作品の中から映画化された作品を選んで、 読んでみました。 「家族間で隠し事はしない!」がモットーの一見して 仲良しそうな、郊外に住む4人家族。 家族4人、プラス愛人と、母方の祖母、その1人1人の視点で 描かれた6つの短編集から構成されてます。 家族でいるときは、子供たちも適度にお手伝いをするし、 ベランダは母親が丹精込めた花で溢れかえっている。 そんな幸せそうな家族に潜んだ、それぞれの秘密や思惑。 これがね、恐いんですよ 家族を演じていることの恐さっていうのかな。 あとからじんわり来ましたね~。 特に愛人の章で家族を客観的に見つめた時の薄ら寒い感じ、 あと母親と、母方の祖母との確執みたいなもの。 女の人のこういう感じが、私は昔から苦手みたい。 小泉今日子さんが母親役で映画化されているので、ちょっと そちらの方も観てみたい気もするのですが。 そうそう、この小説の連作キーワードの『ホテル野猿』って 実際にあるんですよね(笑) 学生の頃付き合っていた彼の実家のそばにあって、近くを 通るたびに変な名前~って思っていたの 『野猿(やえん)』が地名だなんてそれまで知らなかったし。 なので、あの辺で繰り広げられているお話なんだな~って 思いながら読めたのは、ちょっと懐かしかったかな。 空中庭園 476円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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