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ゆきよきの言語学・夏目漱石・日本史

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2014年03月31日
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カテゴリ:言語学
 町田氏はこの表現について、「スタッフがジェラートを選んでくれるということなのだろう」とした上で、「「おまかせコース」を選べば、客は料理をどれにするか考える必要がない」、つまり「「おまかせ」の主体は客でなければならない」が、「「スタッフにおまかせ」だと、スタッフが客に選択を任せるという、普通の注文のやり方を意味する」から、「ジェラートはおまかせ」若しくは「スタッフにおまかせ」と言うべきだと結論する。

 確かにこの表現は少し違和感があるが、町田氏の言うように意味は通じる側面がある。そもそも、「スタッフのおまかせ」という表現が、必ずしもスタッフが主体になるとは限らない。一般的に日本語の〈格助詞〉「の」は、様々な関係を表しうる。「僕の本」「明日の会議」「私の指示」「株式の譲渡」「1キロの通過」「寺の参拝」はそれぞれ、「所有」「時期」「主体」「対象」「時点」「場所」などを示す。

 また、第68回にとりあげた「お取り寄せする」にも述べたが、「おまかせ」はそれ自体で〈名詞化〉しているようにも思うので、日本語として、別の規範が育ちつつある印象がある。「ジェラートはスタッフのおまかせでお願いします」と言えば、割と自然な印象を受ける。敬語の独特の認識過程を研究する必要がある。





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最終更新日  2014年03月31日 22時45分09秒
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ガラスの玉は、本物の真珠をきどるとき、はじめてニセモノとなる。

政治の分野であろうと学問の分野であろうと、革命的な仕事にたずさわる人たちは道のないところを進んでいく。時にはほこりだらけや泥だらけの野原を横切り、あるいは沼地や密林をとおりぬけていく。あやまった方向へ行きかけて仲間に注意されることもあれば、つまずいて倒れたために傷をこしらえることもあろう。これらは大なり小なり、誰もがさけられないことである。真の革命家はそれをすこしも恐れなかった。われわれも恐れてはならない。ほこりだらけになったり、靴をよごしたり、傷を受けたりすることをいやがる者は、道に志すのをやめるがよい。

孤独を恐れ孤独を拒否してはならない。名誉ある孤独、誇るべき孤独のなかでたたかうとき、そこに訪れてくる味方との間にこそ、もっとも深くもっともかたいむすびつきと協力が生まれるであろう。また、一時の孤独をもおそれず、孤独の苦しみに耐える力を与えてくれるものは、自分のとらえたものが深い真実でありこの真実が万人のために奉仕するという確信であり、さらにこの真実を受けとって自分の正しさを理解し自分の味方になってくれる人間がかならずあらわれるにちがいないという確信である。

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