Delicious Penalty!

８月に行われる愛知FCジュニア選抜とのリベンジ戦に向けて
実戦を積むぺナキッズですが、名古屋FCレディースに勝利した以外の
試合では、負けが続いています。
そんなぺナキッズと今回対戦するのは、三重の強豪である
大山田サッカースポーツ少年団（以下大山田SSS)の４年生チームです。
中でもキャプテンの市川くんは、フィジカル（対人）プレーを
得意としています。
一方ぺナキッズにも積極性ではひけをとらないきむらくんがいますが、
彼はお父さんと「ピッチを駆け抜けろ！」という約束をしていました。
５、６年生中心のぺナキッズにとっては、負けられない
一戦です、、、。

雨が降り出した中現れた大山田SSSの選手たちを見て、
ぺナキッズは少し驚きました。
彼らはレギュラーメンバーではなく、これからレギュラーになる
３、４年生の男の子たちです。
ぺナキッズは決定力不足のため、得点が取れるように
学年が下の選手たちと戦って、勝つ喜びと戦う勇気を身につけて
もらいたいという秘策でした。
ヒデ監督はぺナキッズに課題として、セットプレーからの
得点を支持しました。
とおやくんはフリーキックからの得点を、ワールドカップの時
ベッカムにクラウチが合わせたイメージで思い浮かべています。
ぺナキッズはこれまでの対戦で、フリーキックに何度も
失敗していました。
しかし先発メンバーの亮くんは体調が悪いため欠席、
青山くんも空手の試合があるため欠場しています。
対戦を前にしてきむらくんは、何も考えることができず
頭の中が真っ白だと語りました。
３、４年生を前にして、負けられない戦いの始まりです！

対戦はまず、あきらくんが積極的に攻めていきました。
しかし大山田SSSの市川くんにゴールを決められそうに
なってしまいます。
ワッキーコーチ「強いじゃないの、、、強いじゃないの！」
対するぺナキッズも、あきらくんがコーナーキックを
もぎとりました。
ワッキーコーチは試合の前に、ぺナキッズに対して
「セットプレーがもしあったら大事にね。」と
くり返し確認しています。
最初のセットプレーは、けいじくんからじゅんやくんに
コーナーキックが放たれましたが、けいじくんのシュートは
キーパーに止められてしまいました。
しかし前半８分、大山田SSSのフォワードがはやたくんを
抜いた瞬間、きむらくんがピッチを駆け抜けていきます。

きむらくんはサッカー歴が５年と長く、すぐパスカットされる
ぺナキッズに対して、ていねいにパスをつなげていけば点を取れると
分析していました。
何事にも真剣なきむらくんは、毎月もらうおこづかいも
きちんと貯金して、お菓子１つ買うのにもじっくりと選びます。
あまり積極的ではないため、お父さんはきむらくんと
「思いっきり行ってほしい」という男と男の約束を交わしました。

約束どおりきむらくんは、大山田SSSのボールを思い切って
カットします。
その後はやたくんからじゅんやくんにパスがまわりますが、
あっという間に大山田SSSのディフェンス５人に取り囲まれて
しまいました、、、。