カテゴリ:私のボサノバ
ある時、サンババンドへのお誘いをいただき、 ポルトガル語の歌詞を歌うことが当たり前になったのが、 22歳のこと。 ブラジルのサンバに触れるのは初めてのことだったけど、 無性に惹かれるものがあって夢中に練習をした。 意外とサンバステップは体に馴染み、体質的に向いているようだった。 当時はインターネットもスマホも普及しておらず、ましてやYouTubeもない時代。 有線から流れるサンバチャンネルの音源を採譜し歌詞をカタカナで書き取り 使っていた。 いい加減な聞き取りで身につけたポルトガル語でもその語感やリズムは 今も根強く血肉となって独特の表現力の糧になってるかもしれない。 母音が強く日本語のカタカナ発音に近く、英語よりも難しくないと思う。 けどやはりこなれ感を出そうと思えば、 ボサノバだからといきなりポルトガル語で歌っても取って付けた感は否めないだろう。 母国語にないニュアンスを醸し出すには、 その人の持って生まれた感覚や環境、語学吸収力の個人差があると思う。 シャンソン、カンツォーネ、ハワイアン、アフロキューバンなどなど。 何にせよ長く親しんできた環境って本当に無二の宝物だと思えるようになった。 意気込んでそうなりたいと思ったわけではないし、 それが特技だとも意識してこなかったけど、 どうやら他の人にはない個性になっていようで活かさないともったいないし、 お互いの個性を高め合い音楽性を追求できる仲間にも恵まれてしまった。 結局こうなることになっていた人生だと思うことにしたら、 ますます道が開ける気がしてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.26 01:34:16
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