１時間の自閉症児の子育ての特番でした。見ました。
ここのところ、自閉症や発達障害の特番、ＮＨＫを中心によく放送されてます。今回は日テレでした。
１年間、２００組以上の家族を取材しての番組とのことでしたが、ご覧になられた方はどんな感想をお持ちになったのでしょうか。特に、自閉症のことをあまりよくご存知でない方々にお聞きしたいです。
私の感想は。。。きっとよく取材して作られたのだとは思います。家族の悩みや、なかなか理解しづらい自閉症児の育てにくさにスポットが当てられ、丁寧に作ってあったと思います。でも、日常的に自閉症児に関わっている者からみたら、それぞれの場面がとても断片的で、あれだけ見たら、「大変な子の子育て」「頑張ってください」と理解なのか同情なのかわからない感想を持たれるのではないかと思ってしまいました。パニックや彼らが混乱している姿は、触れたことのない人には衝撃的でしょう。でも、それにはかならず原因があって、何かを達成していくには、彼らの理解しやすい方法で、スモールステップですすめていけば、スムーズに行く事だってとっても多いのです。
今、ちょっとネットを検索すると、子育てをされている自閉症児の親御さんサイトがいっぱいあります。今回の番組のように、自閉症を正しく理解してもらいたいと作られているものばかりです。それらを見ていただくと、きっと番組とは違った印象をもたれることと思います。愛とパワーを感じることと思います。
彼らにわかりやすい、ちょっと工夫をした子育て。彼らの特性を生かした情報の伝え方。例えば、機械的な記憶は得意だけれども、意味理解は苦手なこと。耳から聞くよりも、目で見たほうが得意なことなどをふまえて、日々いろいろな工夫をしてコミュニケーションをはかっています。
それらの工夫は特別なことではなく、彼らの意思も尊重したい、私たちの社会のルールも理解してほしいという、あたりまえの子育てを、彼らにわかりやすく伝えようとしている手立てのひとつひとつです。

で、あさっても自閉症児のテレビ番組がひとつあります。
>「福祉ネットワーク」～自閉症・質問に答えて～
> ７月３０（水）２０：００～２０：２９（ＮＨＫ）
> ５月に放送した「自閉症」シリーズに質問が寄せられた内容について
> 専門家の方が答えてくれるそうです。

５月の「福祉ネットワーク」は自閉症の特集で、どうかかわったらよいかが、とてもわかりやすく丁寧に画かれていました。今度は質問編とのこと。こちらも見逃せませんです。