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カテゴリ:本
相田みつを書、佐々木正美著。小学館
相田みつをさんの書と児童精神科医の佐々木正美先生が語る子育ての本です。 今日は、風邪引きのためお家でおとなしく就寝中。買っても読めていなかった本などに目を通しています。その中でも本書は、見開きで相田さんの書が、次ページの見開きで、それに関連する佐々木先生の子育ての話が載っているという4ページ完結型で、どこから読み始めても、どこでやめても大丈夫な、とても読みやすい本です。しかも、とても共感できる! いろいろとお薦め&考えさせられることばが満載の中、これをひとつ日記に載せたいと思います。 出逢い いつどこでだれとだれが どんな出逢いを するか それが大事なんだ なあ (みつを) ----------------- 人間の学習力の豊かさと強さには驚かざるを得ない。彼ら彼女らは、育てられたように育っていく。オオカミに育てられた少年・少女の研究や観察の記録に接すると、幼いころの人間の学習や柔軟性には、本当にあらためて驚かされる。 オオカミ少年たちは決して二本足では立って歩かず、四つ足で走り回っていた。手掴みで食事をすることなく、手にあたる前足で食物を押さえておいて、そこに口をもっていって食べたという。この場合は、親オオカミが口で言うことを子どもたちが守ったのではなく、親の生きざまを見ているだけで、そのように育ったというところが心に響く。 教育は口や言葉でするのではなく、ただ手本を見せておくだけでよいという事実を、あらためて教えられる思いである。子どもたちはオオカミに出会ったから、見事にオオカミになった。口であれこれ言われたからではないし、手とり足とりオオカミの作法を教えられたからでもない。オオカミに出会ったからオオカミになったのである。 私たちの人生は、出会いと別れがすべてである。「人の世の幸不幸は/人と人とが/逢うことから/はじまる/よき/出逢いを」(『おかげさん』所収)-これも相田さんのことば。 (佐々木正美) -------------------- タイトルの「育てたように子は育つ」にも通じる部分の多いことば及び佐々木先生のお話です。すべての人はひとりでは生きられない。どこかでだれかとかかわりあいながら生きている。だれとどんなかかわりを持ったかで、人の育ちは随分とかわってくるんだろうなぁと、ちょっと身が引き締まる思いで読んでます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.08.07 00:49:26
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