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カテゴリ:本
発売されたばかりの藤家寛子さんの作品を読みました。
『あの扉のむこうへ「自閉の少女と家族、成長の物語」』 藤家さんは、大人になってからアスペルガー障害(ことばと知的な遅れのない自閉症)と診断された方で、自分が自閉スペクトラムだと知ってから、幼い頃の追憶や診断後の心の動き、自分で編み出した生活上の工夫を執筆されている方です。 今回は、ご自身の体験を綴っただけでなく、「こういう風にせっしてもらえたら、あんな風に怖がらずにすんだかもしれない・・・」という、いろいろな怖いことの理由や、それに対して、こんな風に伝えてもらったり、関わってもらえたらよかったかも!っという思いを、わかりやすく物語りにしてくれました。 ハードカバーで、300ページ近くある本なのですが、とても読みやすく、一気に数時間で読破できました。 自閉症者に関わる人にはもちろん、いろいろな人に読んでいただきたい一冊です。 思いもよらないこととかも書かれていたりして、驚いたり、感心したりしました。 ナスが図鑑に載っているものよりも大きくて、形がいびつだったのが受け入れられなくって、母の作ってくれた「ナスのはさみ揚げ」を「気持ち悪い」と表現して食べなかったり、「種をとると表も裏側も同じ色をしているから気持ち悪い」とピーマンを食べられなかったり。。。 苦手なことの理由が、聞いてみてビックリ!ということが満載です。 これまでに出された以下の2冊もお薦めです。 -------------------------------------------------------------------------- *自閉っ子、こういう風にできてます *他の誰かになりたかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.30 21:41:59
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