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2005.06.05
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ちょっと前に読み終えてはいたんですが、頭の中がグルグルとして、感想を書けずにいました。今でも、何を感じたか、伝えたいか、うまく書けないかと思います。
それくらい、いろいろなことを考えさせられる本でした。

本の帯には『鎮魂と怒りの問題提起の書!』とあります。

*『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』洋泉社 佐藤幹夫著
自閉症裁判



浅草女子短大生(レッサーパンダ帽)殺人事件といえば記憶に残っている方も多いかと思います。2001年4月、浅草でレッサーパンダの帽子をかぶった男に女子大生が通り魔的に殺されるという痛ましい事件でした。
報道ではその奇異な容姿や残虐な犯行がクローズアップされ、犯人は事件から10日後に逮捕されました。その際、ほとんどのメディアは中卒と報道しました。私はネットで養護学校卒と見かけたので、職場でそのように話したのを覚えています。けど、同僚たちは「えー、そうなの~?!」ほとんどの人が知りませんでした。
それもそのはず、本書を読むと、どうも報道規制がされていた?(のか、メディアが自ら規制したのかわかりませんが)ようです。

何故か?

障害を持っている人たちを援護するため?
いやいや、どうも違うようです。

「凶悪な通り魔」殺人事件として処理していくためには、犯人の「責任能力」が問われます。そのためには障害を持っていることの理解を必要としなったというか、むしろそう理解することが邪魔だったというか、そんな印象です。

障害があったって、なくったって、悪いことをしたら裁かれるのはあたり前のことです。弁護人たちは、障害があるから刑を軽くして欲しいと裁判していたのではありません。あとがきで著者が「ある国に出向き、事件に巻き込まれる。言葉がうまく通じないまま取調べが始まり、やがて法廷に連れ出され、身に覚えがないままに審理が進んでいく。このとき、通訳をつけてほしいという要求が当然出されるだろうが、それが冤罪ならば、誰もが当然の訴えであると納得するだろうと思う。しかし、それが事件の当事者であり、しかもそれが殺人という重大事件だったならば、この要求はどのように受け取られるだろうか。まして、理由も動機もよく分からない、およそ「通り魔的な凶行」としか受け取らかねない犯行であったとしたらどうだろうか。通訳をつけてほしいという要求を、社会感情はすぐさま受け入れるだろうか。しかし、仮にどのような凶悪犯であったとしても、法廷とはわが身を守る最後の場であり、そこでは法理を尽くした裁きがなされるべきではないか。 自閉症の人びとにあっても同様で、彼らの言動を正しく理解するためには「翻訳」作業が必要なのだが、それがどこまで果たされているのか。本書で私が問うているのは主としてそのようなものである。まして「自閉症青年の重大犯罪、その取調べと裁判」について、これまでまったく正面から問われたことはなかったし、それはどうしても述べなければならなかったものだ。」と述べています。
犯人が、自分の犯した罪について、どこまで理解でき、謝罪しようとしているのかは本書を読んでいるかぎりでは正直よくわかりません(というか、共感できるものではありません)。でも、自分の思いを上手に伝えられない犯人の取調べで警察の思い通りの調書がとられ、検察の筋書き通りにすすんでいく裁判には怒りを思えました。

このような事件が起きると、発達障害をもっている人の犯罪を危惧する声が聞こえてくることがあります。でも、犯罪を犯してしまった発達障害の人たちのほとんどが、その発達障害について本人や家族が正しく理解することなく(むしろ障害をもっているということを否定して)生活し、みんなと同じようにできない自分、なんだかうまくいかない自分に対して自信やプライドを持てず、相談できる仲間も持てず、それまで過ごしてきていることが多いようです。
発達の偏りを幼い頃から理解され、認められて育ってきた人たちは、犯罪を犯すより、むしろ犯罪に巻き込まれることの方が心配されます。
いずれにせよ、いろいろな事件を起こすのは、障害を持っている方はほんの一部で、その多くは健常と言われている人たちの方がずっと多いのに、っと思います。

ただただ、そこを通りかかっただけで、命を絶たれてしまったOMさんのご冥福をお祈りいたします。





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Last updated  2005.06.05 09:34:29
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