ニキ・リンコさんの新刊エッセイ。今回も、自閉脳の奥深さを痛感できる1冊です。

・不安になると同じ質問を繰り返すのは何故か？
　Ex.「ねぇ、12月は冬？」など
・“お当番”の趣旨など知らなくとも、手順さえ覚えれば作業は何とかこなせる。
　Ex.「雨でも水やり」をして叱られる。
・細部に見入る頭
　Ex.イチゴのいっこずつが「別のもの」にみえる？！
・「自閉症って編集力の障害だと思う」
　Ex.テレビや漫画は、話の進行がわかりやすいように、ストーリーに必要な部分ばかりを選んで見せてくれる。日常生活はそうはいかない。関係ない情報を整理するのが苦手だから混乱する？！

“自閉っ子のフシギな振舞いにはリッパな理由があった”（本の帯より）

今回も「ほえ～～～！そんなこと思ってるの？！」「そんなところでつまづいていたの？！」「狭く深い視野と考え方だねぇ」と、互いの頭の構造の違いの理解を深めることができる1冊です。
振舞いには理由がある！あたり前だけど、こうして解説してもらえると納得です。