228289 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ゆみんこchan

ゆみんこchan

Category

Freepage List

Comments

 マイコ3703@ ブログを幾つか読ませて頂きました♪ 全ての記事にコメントしたい位に読み込ん…
 ゆみんこ@ Re:あけましておめでとうございます たまりんさん、今年もよろしくお願いしま…
 たまりん@ Re:あけましておめでとうございます(01/04) 明けましておめでとうございます。 今年も…
 ゆみんこ@ Re:花火大会 たまりんさん 写真は蒲郡の花火大会の三尺…
 たまりん@ Re:花火大会(07/28) 綺麗な花火ですね~~~ 何処の花火だった…

Favorite Blog

じゅりこ  つれづ… apooapooさん
 ♪らんどくつんどく♪ umemeさん
楽天ブログ StaffBlog 楽天ブログスタッフさん
   ★ ★  乾 … ピンポンサリーさん
楽天woman編集部のス… 楽天woman スタッフさん

Headline News

2006.01.02
XML
カテゴリ:
『言葉のない子と、明日を探したころ 自閉症児と母、思い出を語り合う』
真行寺英子+英司著 花風社

言葉のない子と、明日を探したころ

本書は20年以上も前に出版された「マンホールのうた 自閉症児のわが子と明日を探し続けた母の記録」を2005年12月に花風社で再発行したものです。

英司さん、現在40歳。彼の幼少期は、今以上に自閉症や発達障害に対する知識や理解がなく、ともすると“自閉症は母の育て方からなる”とか“テレビに子守をさせていると自閉症になる”なんて言われていたのがまかり通っていた時代でした。

そんな中で、母・英子さんの丁寧な子育て、「彼の好きなこと・興味を持ったことを糸口に徹底的につきあい、わかることを増やし、こちらの社会のルールも伝えていく。」を実践されている姿は、20年の歳月を感じさせない新鮮さで、私たちにいろいろなことを教え、感じさせてくれます。

そして、この本のもっとも素敵なところは、母の子育て奮闘振りだけでなく、その当時のことを英司さんが16~17歳くらいになって思い出話として語ったものを、本人の了承を得て母が文章にされているところです。コミュニケーションとしての言葉をあまり持っていなかった英司さんですが、中学生くらいから急にいろいろなことをお話されるようになったそうです。

たとえば、なかなか言葉が伝わらなかった彼に対し、母は即興の歌をよく作り、何度も歌ってあげたそうです。そのことについてのページでは
「(英司、語る) 唄はね、ぼくが赤ちゃんの時のお馴染みでしょ。だからすぐおぼえられたんですね。 おねらの唄も、ミキサー車の唄も楽しく歌いましたね。なつかしいですね。 唄はレコードと同じだからおぼえやすかったですね。 お話は「きまり」がないので、なかなか耳に通じないし、おぼえるのが難しかったですよ。
-きまりって、リズムのこと?
リズムだけじゃなくて、唄は「ことば」がきまっているでしょう。 お話しことばは全然きまっていないじゃないの。だから、おぼえるの難しかった。」


また、ところどころで出てきる父の存在。子育てにイラついている母を、ゆったりとした寛容な視点で意見し、母の緊張をといたり、時にもっとイラつかせたり。。。

そして、養護学校卒業後、段ボール製作会社に勤務し、現在に至っている姿は、今現在、子育てに奮闘している、発達障害児を持つ家族や関わる人たちに勇気を与えてくれます。

そして現在、母は
「楽になりましたよ。とうてい今のようになるとは思えなかった。無駄なことは一つもありませんでした。」と語られています。

最後に、本書の最終頁で語られている英子さんの言葉に深く共感し、感銘を受けたので引用させていただきます。
------------------------------------------
夫も私も英司に多くを望んではいない。どのような環境に置かれていても、誠実であってほしいと思う。知恵も能力も足らない英司が生きていくためには、多くの方々の助けが必要である。それには、英司自身が誠実でなければならないとしみじみ思う。

英司は夫の肩叩き、実穂のたのみをはじめ家庭内作業などほとんど断ったことはない。名を呼ばれた時はもう立ち上がっている。

こうしたことを小さいこととせず英司を見守り続けていきたいと希っている。(本文より)
------------------------------------------






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.01.02 18:12:04
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.