遊雲句会へようこそ
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麦の雨減反の田に独り立つ
August 22, 2008
手賀花火しがらみもうさも吹き飛ばせ
August 21, 2008
とにかくに夏越し〔なごし〕の祓〔はらえ〕超えにけり
涼風が網戸をぬけて吹きとおる
花林糖蟻と分け合う六義捐
ガン告知さらりと流す梅雨の雨
夕焼けのつくづく染みる帰り道
炎天や同行二人の笠一つ
鮎釣りの日の落ちるまま影になり
歩道橋黒の日傘に白い脚
咳癒えて顔色すずしみずようかん
蟻探すすずめに広き大地かな
バサッバサッ夕立強し友臥せる
軒先の緑を掠めチンチン電車
尺玉や腹に響いて手賀花火
渋滞に歓声上がる遠花火
August 20, 2008
シャカシャカと線香花火の人生か
今どきの花火見物ミニ浴衣
想い出は線香花火のはねる音
たそがれの線香花火と人の世と
自らに重ね花火のいとほしい
しのばずのちの輪をくぐる池の風
遠花火花開きのちドンと鳴り
遠花火さびしさかつぎひとり酒
腰引けて花火持つ子の笑顔かな
遠花火音を肴にひとり酒
音大小大きさ偲ぶ遠花火
打ち水のたちまち乾くアスファルト
彼の人は孫と花火の夕まぐれ
目に涼し田苗の揺れる昼休み
秘め事や流れ行く夜蒸し暑し
前もなし打ち上げ花火後もなし
単衣着て足元軽ろし下駄の音
餌を持たず小雀寄せる術はなく
線香の雨中かすむ送り盆
バス待ちの楽しくもあり夏日暮れ
August 19, 2008
病室にマコロンコロンの盆の月
妻倒るはやる行く道夾竹桃
朝曇にがうりのつるまたのびて
焼酎の飲みっぷり良し島育ち
夏祭りしわの深みに太鼓の音
汗ふきつ横道ゆけば友の棲む
白靴や思い切りよく歩み出す
一尺が千尺になり大花火
薫風や冷水垂らすテニスかな
June 21, 2008
万緑や癌の一命とりとめよ
公園に濡れた青葉の輝けり
June 19, 2008
くねくねの用水のみち野蒜摘む
青空に若葉の光る便りあり
ハナミズキ枝水平に伸びて咲き