遊雲句会へようこそ
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飲みにけり酒は立春朝搾り
April 2, 2008
もののけの起きる気配や山笑ふ
雨去ってコートの隣は袖まくり
April 1, 2008
早春や転がる石の物語り
荒れた田の土掘り起こし田植待つ
いつのまに便りが積もり春迎う
石地蔵ゆらぐ菜の花目を細め
ミソつけて酒のさかなに蕗の薹
黄砂来る中国籍の君いずこ
March 30, 2008
母偲ぶ車窓に春の映りけり
さえかえる母の旅立ち富士白く
早春の澄み渡る空母の逝く
まだ逝くなせめて桜花の戻るまで
黄砂舞い見上げる向こう山笑う
母危篤春の電車のもどかしさ
天ぷらのふきのとうにて又一杯
いもようかんねりにねったホワイトデー
March 16, 2008
マフラーを用意して行く北の街
March 8, 2008
冬空に未練片手に羽つけて
March 6, 2008
皹の足引きずって朝の街
老いの春愚かな怒り溢れ出る
March 5, 2008
酔い心地今朝まで保ち外は雪
バスを待つほほに小雪の消えてゆき
暗闇を動めく雪の日本海
泡盛の四十三度寒明ける
冬空にリセットボタンよだか飛び
何と言ふことのなけれど蜆汁
静寂やストーブヤカン風の音
いらいらや雪で遅れたエコ出張
氷点下音なく明ける稚内
早春の朝日まぶしく窓に射し
寒鯉の頭の上は氷点下
倒れまい雨音を聞く春浅し
ほろ酔いに耳の冷たさ心地好く
たっぷりと木々雪化粧庭舞台
北海道会話の10度は氷点下
雪見窓蕎麦屋の灯り消えにけり
適当に相鎚を打つ冬日向
氷点下こちらがわではハワイアン
山門に仁王を伴に雪宿り
燗酒し鄙〔ひな〕の世界にとろけ入る
雪かきについ張り切って筋肉痛
冬日射し土手より望む富士の山
サヨナラの用意は雪の消える様
寒釣りや丸い背中の夕べの陽
爺婆が送り送られ冬の空
すでにして存在感の冬芽かな
冬の気になお押し入られ立ちすくむ
露天風呂出てる顔だけ氷点下
酔い知れず余寒の月の輝けり