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カテゴリ:弁護士業務
仕事柄、シングルマザーの方に沢山お会いする。
皆、それぞれの環境で、本当に頑張っていらして、時には相談室で一緒に泣いてしまうこともある。 先日、すごく頑張っていらっしゃる方が、 「離婚して良かった、本当に良かったと思っているのは本心なんですけどね。でも、子どものためには、『夫がいる』『父がいる』って言えた方が良かったかなって思うときもあります。ホント形だけで良いので、表札代わりで良いので。」 という想いを、泣き笑いで吐露されていた。 幼稚園や保育園、学校からのプリント、保護者同士での会話、色んな局面で、「両親が揃っていることが当然の前提」という圧力を感じて、すっと流したり、会話の輪からさっと離れたりして、子どもは勿論、ご自身が極力傷つかないように、工夫して意識しないようにはしているのだけれど、それでも、そういう努力を日常的に積み重ねていく中で、心に溜まっていく想い、本当に複雑だろうと思う。 人によって想いの内容の深さも異なるだろうし、その人ごとに異なる対処法があるだろうし、だから、何か結論付けたり、決めつけたりするつもりもないのだけれど、色々な立場の人がそれぞれの複雑な思いを抱えて生きている社会の一員として、いつも自分ではない誰かの思いを汲み取ろうとする想像力と感性を鋭く働かせていたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.07 06:16:54
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