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カテゴリ:弁護士業務
家事をしながら、通勤等の自転車移動等、少しでも隙間時間があると、Walkmanで何かしら英語を聞いているのですが、たまにあまりにも疲れていて、全然頭に入ってこないことがあります。
やっぱり、異国の言葉は、聞き取ろうとする気力がないとなかなか難しい。 というわけで、先日、洗濯物を取り込んで畳みながら、私の女神、中島みゆきさんのCDを聴いていた。 みゆきさんのCDというか、カバーアルバムです。 「元気ですか」というアルバムに入っている楽曲を、名だたるアーチストの皆さんがカバーしているもの。 https://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=27&artist_id=59 このCD、同じくみゆきさんファンである夫が購入したのですが、唯一無二の天才シンガーソングライターのみゆきさんをカバーしても、みゆきさんを超えられるはずないから、あんまり気が乗らないな、という感じでした。 みゆきさん、結構いろんなアーティストに曲を提供しているのですが、正直、みゆきさんが歌った方が良いじゃん、という曲が私の知る限り圧倒的に多かったのですね。 まあなので、あまり期待せずに聴いてみたのですが、2曲だけ、みゆきさんのオリジナルをも超えた曲に仕上がっているものがありました。あくまでも私の勝手な認定ですけど(笑)。 槇原敬之さんがカバーしている「空と君のあいだに」と坂本冬美さんの「化粧」です。 空と~、は、ドラマ家なき子の主題歌で大ヒットした曲で、みゆきさんの力強い歌い方も勿論素敵です。 でも、槇原さんの不思議な声、明るくて伸びやかで透明感があって、でも、無垢じゃなくて色々な悲しみや辛さを包むような複雑さがある・・・すみません、あまり音楽的な語彙は豊富じゃない、でも、ホント天性の声で、この曲を歌われると、オリジナルとは全く違う魅力を感じます。 不器用な生き方しかできずに、裏切られて深く傷ついている若い女性に、「ここにいるよ、いつまでも」と、彼女の悲しみをすべて受け止める覚悟で呼びかけ待っている男性の佇まいが立ち上がってきます。 化粧は、これはもう、正直、みゆきさんのバージョンより、坂本さんのバージョンの方が私は好きですね。最初の歌い出しから、曲の世界観に連れ込まれ、「ばかだね、ばかだね、ばかだね、あたし」の下りでは、曲の主人公の女性になってしまって、涙が止まらなくなります。 最初から、坂本さんの曲だったな、これは、いう感じ。 槇原さんにしても、坂本さんにしても、他人の作詞、作曲の他人の歌を、自分の歌に変えてしまう力量をお持ちということで、勿論、技術的にも凄いのでしょうけど、やっぱり人間の観察力、当該曲への深い「自分なりの理解」、そしておそらく根底には、人間が生きるということに必然的に伴う悲しみや苦悩に対する深い共感力があるのだと思います。 そうじゃないと、こんなに憑依できない、単なるカバーでは響かない、自分の歌になるまで理解して歌っていらっしゃると思うんです。 それで、ふと思ったのは、他人の歌が、自分の歌になってくるような、鋭い感性とか、観察力とか、共感力とか、勿論、それを表現する圧倒的な技術とかは、弁護士にも必要とされる能力なんじゃないか、ということ。 はっとするような気付きですが、直感的に正しい気付きだと思ったので、書き留めておきます。 今日も、ひとつひとつ頑張っていこうと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.08 06:45:35
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