世界の出来事3277 人口の98%がコロナワクチンを接種した米ワシントン州キング郡の「心停止による超過死亡」
人口の98%がコロナワクチンを接種した米ワシントン州キング郡の「心停止による超過死亡」研究にある推定増加率「1000%超」から見える今後2024年5月28日心臓死の超過死亡率 1,236%米国の医学者と疫学者たちが興味深い研究を発表しています。米ワシントン州キング郡という場所においての、「コロナワクチン接種キャンペーン後の心臓停止による死亡の推移と、2023年までの心臓停止による超過死亡数」を計算した論文です。査読前のプレプリント論文で、以下にあります。ワシントン州キング郡におけるCOVID-19ワクチン接種後の心肺停止と死亡率の過剰Excess Cardiopulmonary Arrest and Mortality after COVID-19 Vaccination in King County, Washingtonワシントン州キング郡というひとつの地区についての調査とはいえ、このキング郡は「人口 226万人」を要する大きな人口構造を持っている上に、「人口のうちの 98%が少なくとも 1回のワクチン接種を受けている」ということで、研究の対象地区としては最適だったのだと思われます。ワシントン州キング郡(人口226万人)wikipedia.org結果として、以下のように概要には書かれています。分析の結果、ワシントン州キング郡では 2020年から 2023年にかけて心肺停止の総数が 25.7%増加し、心肺停止による死亡率が 25.4%増加することが明らかになった。心肺停止による過剰死亡者は 2020年から 2023年にかけて 1,236%増加すると推定され、2020年の 11人から 2023年には 147人に増加した。 COVID-19 ワクチン接種率の上昇に伴い、心肺停止による過剰死亡率は 2乗増加することが確認された。preprints.orgここには 1,236%の超過死亡という、かなりの数字が示されています。論文にあるグラフでは、死亡率の推移と、超過死亡率の推移が以下のように示されています。2015年からの心肺停止による死亡数の推移preprints.org2015年からの心肺停止による「超過死亡数」の推移preprints.orgこの超過死亡数のほうのグラフは、2023年においても、頭打ちの傾向が示されていないですので、今後も懸念される状況かもしれません。また、キング郡では、2021年に「総人口が減少した」ことが示されています(0.94%の減少)。パンデミックが始まった 2020年ではなく、2021年にです。2015年からのキング郡の総人口の推移preprints.org人口のほうは、2022年からは回復の傾向にあるようです。そして、先ほどの「 1,236%の超過死亡」というあたりの数値を、たとえば日本などにも当てはめてみますと、2021年から 2023年にかけて、どのようなことが起きていたのか「想像」くらいはできます。日本では心臓に関しての同様の詳細な研究はないですので、想像の粋は出ないですが。(日本の「ガンによる死亡数」の推移はこちらの記事で研究を取り上げています)日本におけるCOVIDパンデミック中の3回目のmRNA脂質ナノ粒子ワクチン投与後の年齢調整ガン死亡率の増加Increased Age-Adjusted Cancer Mortality After the Third mRNA-Lipid Nanoparticle Vaccine Dose During the COVID-19 Pandemic in Japanここから、論文の概要をご紹介させていただきます。ここからです。ワシントン州キング郡におけるCOVID-19ワクチン接種後の心肺停止と死亡率の過剰Excess Cardiopulmonary Arrest and Mortality after COVID-19 Vaccination in King County, Washingtonpreprints.org 2024/05/24概要背景:広範囲にわたる COVID-19 ワクチン接種キャンペーンの開始以来、心筋炎、心筋梗塞、静脈血栓塞栓症など、心肺停止につながる可能性のある重篤な心血管系の有害事象が懸念されている。本研究は、ワシントン州キング郡における心肺停止による過剰死亡率を推定し、COVID-19 ワクチン接種率との関連性を調査することを目的とした。方法:データは、ワシントン州キング郡の EMS年次報告、米国国勢調査局、The Tennessean COVID-19 Vaccine Tracker から取得した。探索的データ分析を実施し、超過死亡率は、2015~ 2020年の心肺停止による死亡率の傾向線を使用して計算した。心肺停止による過剰死亡率とワクチン接種率の関係は、多項式回帰分析(統計学の回帰分析の一手法)を使用して分析した。予想される人口増加傾向を生成するために、2次回帰モデルを使用した。キング郡の過剰死亡モデルを使用して、米国における心肺停止による過剰死亡者の年間推定値を計算した。キング郡では、人口の約 98%が 2023年までに COVID-19 ワクチンを少なくとも 1回接種した。分析の結果、ワシントン州キング郡では 2020年から 2023年にかけて心肺停止の総数が 25.7%増加し、心肺停止による死亡率が 25.4%増加することが明らかになった。心肺停止による過剰死亡者は 2020年から 2023年にかけて 1,236%増加すると推定され、2020年の 11人から 2023年には 147人に増加した。COVID-19ワクチン接種率の上昇に伴い、心肺停止による過剰死亡率は 2乗増加することが確認された。キング郡の一般人口は 2021年に 0.94%(21,300人)急激に減少し、予想される人口規模から外れた。これらのデータから得たモデルを米国全体に適用すると、2021年から 2023年の間に 49,240件の致命的な心肺停止の過剰発生があることが判明した。結論:心肺停止による過剰死亡率と COVID-19 ワクチン接種キャンペーンとの間に非常に強い生態学的および時間的関連性があることがわかった。COVID-19 ワクチン接種後の急性心肺疾患による死亡の生物学的妥当性は以前に実証されており、これらの現実世界の観察を考慮すると懸念される事態だ。インシデントイベントのリスク軽減と蘇生による生存率の向上に注意しながら、他の地域でも同様の傾向が見られるかどうかを判断するために、緊急のさらなる研究が必要だ。ここまでです。この「心臓」の問題については、何が最大の懸念かというと、それが心筋炎などの場合、「心筋は一度損傷すると修復されない」という医学的事実がある点です。以下は、慶應義塾大学医学部のページからです。「心臓の筋肉、つまり心筋の細胞は、胎内では細胞分裂をしますが、生まれた後は細胞分裂をしなくなります。そのため、心筋梗塞や心筋炎などの病気によって心筋細胞の一部が壊死してしまうと、その後再生することはありません。慶應義塾大学最先端の治療法(再生療法など)が研究されてはいますが、実現化はしていませんし、実現化したとしても、果てしない額の高額治療となると見られます。昨年、科学誌サイエンスに掲載された米国イェール大学の研究者たちが発表した論文を取り上げていますが、ワクチン接種後、心筋炎あるいは心膜炎で入院した患者たちの、その後を研究で追跡したもので、結果として、心筋炎はワクチン接種後 6ヵ月後でも 80%が回復しないMyocarditis Not Recovered in 80 Percent at 6 Months After VaccinationDr. Peter A. McCullough, MD 2023/05/10青少年における憂慮すべき連続MRI結果アメリカのすべての心臓病診療所は、若者に発症する新型コロナウイルス感染症ワクチン誘発性心筋炎を認識すべきであり、その 90%は男性で、 mRNA ワクチン注射後に胸痛、努力不耐症、不整脈、心停止を引き起こしている。こうした患者さんたちを診ていると、よく聞かれるのが「(症状は)いつ終わるのですか?」ということだ。心電図と血液検査の結果はすぐに正常化する傾向があるが、私の懸念は、持続性の高いファイザーまたはモデルナの mRNA ワクチンによってコードされたスパイクタンパク質の生産が継続しているため、進行する炎症が発生していることだ。血液検査は炎症を推測することができるが、心臓専門医たちは心臓 MRA (※ 心臓周辺の血管に特化した検査)を使用して炎症を視覚化し、診断を確立し、予後を立てることもできる。私たちは、若い十代の若者たちが MRI の結果を解決し、人生を続けられることを願っている。しかし、これとは反対の最近の報告が私の注意を引いた。この研究は、バルマ氏らが、ワクチン関連心筋炎および心膜炎で入院した患者 23人からなる臨床コホートを研究したものだ。このコホートは主に男性 (87%))で、平均年齢は 16.9歳 ± 2.2 歳 (患者の範囲は 13 ~ 21歳)だった。患者たちには過去の病歴はほとんどなく、ワクチン接種前は概して健康であった。ほとんどの患者は、BNT162b2 mRNA ワクチンの 2回目の投与後 1~ 4日で症状が発現した。6人の患者はワクチン接種後 7日以上遅れて初めて症状を経験したが、入院時のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査で偶然 SARS-CoV-2 陽性となった。したがって、これら 6人の患者はさらなる分析から除外されたが、これは、ワクチン関連心膜炎の幅広い臨床症状を反映している可能性がある。残りの 17人の患者コホートは、最近以前に SARS-CoV-2 に(自然)感染したという証拠は示さず、入院時のスパイクタンパク質に対する抗体はあるが、ヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体は示さず、また、入院時の鼻咽頭スワブ逆転写定量的 PCR は陰性であった。論文では、明らかに高レベルの炎症マーカーが示されているが、私の注意は追跡調査の MRI スキャンに引き寄せられた。図に示されているように、6 か月 (199 日) 以上で異常 (後期ガドリニウム増強)が解消したのは 20% のみだったのだ。この論文は次のような疑問を提起する。1. 接種後 6か月の時点で心臓の損傷や炎症は続いているのだろうか?2. 80パーセントに見られる LGE (※ 心筋遅延造影)は、これらの子供たちを将来、心停止の危険にさらすような永久的な「傷跡」を表しているのだろうか? これらのデータは、多数の若者たちが危険にさらされている可能性があることを考慮すると、この新たな問題についての大規模な調査を私は強く求める。ここまでです。「 80%が 6ヵ月後でも心筋の状態が回復していなかった」ことが示されています(20%が回復したということが私には不思議でしたが、心筋再生の何らかのメカニズムも存在するのかもしれません)。しかし、基本的には、「心筋は再生されない」ということで、ある意味では一生心臓の問題を抱えることになるわけですが、その死亡率は、2年で 20%、5年で 50%と言われています。以下は、英国民保健サービスで長く外科医担当だったアンソニー・ヒントン博士の投稿です。「ウイルス性心筋炎は、2年後には 10人に 2人が亡くなり、5年後には 10人に 5人が亡くなります。 穏やかな話ではありません」 Dr. Anthony Hintonつまり、「軽度の心筋炎」という診断は存在しないのです。以前、ワクチン後の有害事象についての報道などで、この「軽度の心筋炎」という言葉を見かけることがありましたが(軽度だから問題ないという意味で報じられていた)、そういう診断はないのです。また、モデルナ社ワクチンの厚生労働省の特例承認書には、以下のような記載がありますが、こういう記載は本来ならあり得ないものです。モデルナ社ワクチンに対しての特例承認書より初回免疫後の心筋炎・心膜炎のリスクについては…本剤接種によるベネフィットが本剤接種による心筋炎・心膜炎のリスクを上回ると考える…pmda.go.jp2年後に 20%が亡くなり、5年後に 50%が亡くなるという状態を「上回るベネフィット」という表現は理解できないところです。この心臓の問題は、アメリカに限った話ではなく、どの国からも報じられています。オーストラリアでは、あまりの心臓突然死の多さに「世界最大の突然心停止の記録簿」が構築されていると報じられています(翻訳記事)。以下は報道からです。 毎年 25,000人以上のオーストラリア人が心停止を経験しており、最大 40%の症例について 医師たちはその理由を説明できていない。イギリスでは、心臓の治療を待っている人の数が過去最高になり、心臓関連死も過去最高に達していると報じられています(翻訳記事)。その「契機」は、確実に 2021年からであることをグラフは示しています。2024年のイギリスの心臓治療の待機数は2021年から2倍にGuardianこのような傾向が今後止まるのならば、過剰に懸念されることでもないのでしょうけれど、先ほどの「心筋は再生されない」という現実からは、今後も、この「心臓突然死の死者の増加」は、緩やかなペースだとしても、増加は続いていくと見られます。mRNAタイプのワクチンではなかった中国でも若年層の突然死が続いていると報じられることが多いですが、それが事実ならば、ワクチンのタイプ(mRNA タイプだとか、不活化タイプだとか)は、心臓への影響に関してはあまり関係ないものと見られます。関係しているのは、とにかくスパイクタンパク質かと。どんなタイプであろうと、スパイクタンパク質を体内に作り出すものには問題があるということだと思えます。日本ではレプリコンの接種も開始される公算が大きくなっています。レプリコンもまた過剰にスパイクタンパク質を体内に作り出します。心臓の問題は今後も大きくなる一方だと思われます。