2009/02/07(土)02:32
★原作★『怪人二十面相・伝』&『怪人二十面相・伝 PART 2』
「K-20」の原作??と言う事で・・・読んでみました。
が・・・ストーリーは「K-20」と全然違います。
【K-20 怪人二十面相・伝】の日記
裏表紙に書いてあるあらすじを載せましたが、
話の内容を知りたくない方は読まないでくださいね。
怪人二十面相・伝 ¥600
著者: 北村想
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 333p
≪裏表紙より≫
怪人二十面相の正体は誰か。
原作者の江戸川乱歩さえ触れることのなかった永遠の謎を劇作家でもある著者が大胆な想像力と緻密な構成で描く。
父が自殺し母も行方不明となった平吉は、孤児院に行くことを拒否して、自らの意志でサーカス団に入門する。
そこで平吉の面倒をみることになったのは、あらゆる芸を即座に自分のものにしてしまうサーカスの天才・武井丈吉だった。
芸の師匠でもある丈吉を父のように慕う平吉だったが、突然、丈吉はサーカス団から姿を消してしまう。
「世間をあっといわせる泥棒になる」という言葉を平吉に残して。話題の映画「K‐20」原作。
登場人物の名前は同じ名前がありますが人物設定はまるで違います。
平吉は「怪人二十面相・伝」ではまだ子供でした。
平吉がなぜサーカス団へ入団する事になったか?
入団したサーカスで武井丈吉と会い、丈吉に芸を教わる。
このサーカスでの芸が、後の二十面相としての身軽さに役立つんですね。
丈吉と平吉の母親の関係は・・・。
丈吉は芸の天才と言う事もあり、サーカス団では物足りなさを感じサーカス団を後にする。
「泥棒になる」と言う言葉を残して。。。
丈吉が二十面相になるまでの過程や、明智小五郎や小林少年との出会いは興味深く読みました。
そして、二十面相と明智小五郎の知恵くらべはやはり面白かったです。
二十面相と明智先生(小林少年)との戦いの結果、二十面相は・・・
十年後、平吉二十歳(PART 2)へ続く~
怪人二十面相・伝(part 2)¥560
著者: 北村想
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 278p
≪裏表紙より≫
サーカスの天才・武井丈吉が扮した怪人二十面相が夜空に舞う気球に乗り、忽然と姿を消してから十年、丈吉の愛弟子であった遠藤平吉のところにひとりの男が訪ねてくる。
男の名前は明智小五郎、頬はこけ、眼は落ち窪み、死期が近いことがうかがい知れた。
明智は二十面相が残した数冊のノートを平吉に差し出す。
行方知れずとなっている師匠の注目を引くために、ひそかに二代目二十面相となることを誓っていた平吉は、ノートをもとに厳しい修行を始める。
二十面相への復讐を胸に明智小五郎を継いだ小林との間に第二幕が切って落とされる。話題の映画「K‐20」原作。
怪人二十面相・伝(PART 2)は、平吉が二代目の二十面相になり、小林少年が二代目の明智小五郎に、二代目同士の戦いになります。
二十面相としての戦い方は丈吉の方が好きかも・・・。
明智小五郎も「1」の方が良かったし・・・。
丈吉や平吉の母親等の話もあります。
太宰治?も出てきます・・・??
江戸川乱歩の作品では考えられませんが、視点が二十面相側なので、明智小五郎はどちらかと言うと「悪役」です。
「1」の方の明智小五郎はそうでもなかったんですが「2」では特に感じました。
この明智小五郎は、私は嫌いでした。
二十面相に恨みを抱いてますが、それは筋違いのような気がするので・・・。
葉子も出てきますが、葉子は戦争孤児で平吉が育てています。
映画の「ノートをもとに厳しい修行」はこちらにありました。
映画と違うストーリーなので新鮮で、面白かったです。
Kー20 ¥500
著者: 百瀬しのぶ
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 221p
≪裏表紙より≫
第二次世界大戦を回避した日本-その中心・帝都は極端な格差社会となり、富は一部の特権階級に集中していた。
そんな富裕層のみを標的に、美術品や骨董品を魔法のような手口で盗む怪人二十面相が現れ世間を騒がせている。
人は彼を「K‐20」と呼ぶ-。
「違う、俺は二十面相じゃないって!」謎の紳士に騙され、K‐20に仕立て上げられたサーカス団の曲芸師・遠藤平吉は汚名を晴らすため、婚約者の羽柴葉子をK‐20に狙われた名探偵・明智小五郎とともに、K‐20との闘いに挑む!映画界の常識を超えたアクション大作を完全ノベライズ。
果たして二十面相の正体は。
こちらは読んでません!!
ノベライズと言う事で映画と同じだと思うので、後回しにしました・・・。