えんとつ★子育て白血病　紀

出産を終え、晴れやかに朝を迎えたかと思うとそうではなくて、寝たのか眠れなかったのかよくわからず。
いまでしたら、産後の女性ホルモンのとんでもない減少が発端で起こるマタニティブルーだとわかるんですが、その時は全く分からず
異常に興奮してたり、急に不安になったり、なんだかめちゃくちゃでした。
そして、全身が筋肉痛・・・特に足に力が入らずにガリ股でなんとか歩いていました。
お祝い膳も出たのですがほとんど食べられず、なんか全く晴れやかな気分ではなかったです。むしろこの時間は育児への不安に駆られていた。
出血が多かったので、鉄分剤の点滴はまだはずれず、２時間は点滴でねたまま。
出産の後だから腹筋がうまく使えず、力も入らないので、うんちもおしっこも大変です。他のところはわかりませんが、うんちは出たら助産師さんに報告、
おしっこは毎回計量して２００CCでなかったら導尿カテーテルにて採取することに。
（カテーテルは挿入する時、力こめると痛いので、力を抜くことをお勧めします。）
午後に入り、初めて赤ちゃんを病室に連れてきてくれるとのことで、心をうきうきして待ってました！！！と書きたいところですが、
私は、「来るんだ、とうとう来ちゃうんだ！！」とほぼ不安で泣きそうになっていました。（）
息子が助産師さんに連れてきてもらった時は息子は眠っていて、まだ点滴中だった私の傍に置いて、添寝させてもらいました。
助産師さんがしばらくしたらまた来ますと病室をでてしまったので、私と息子の二人、はじめての時間を過ごしました。
ちっちゃくて、ふにゃふんにゃで、しわくしゃの息子を傍に置き、おろおろと顔だけ動かす私。
息子が怖くて、触ってあげることさえできませんでした。
傍らにいた息子は助産師さんが迎えに来る２時間の間ずっと眠りっぱなし。
しかし、私にとってはとてもとっても長い２時間でした。
息子が助産師さんに連れられて病室を離れると正直ほっとしたくらいです。
夜が来て、しかしほとんど眠れず、体力が回復せず、不安だけが私を取り囲んでいきました。

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