CR-V vs SR-V
たしかにそっくりなのがこの2台。かたや本家のHONDA,CRーV.かたやパクリ専門の中国、来宝社の自家製SR-V.しかも本家ホンダは満を持して中国進出。その記念すべき第1号に選んだアメリカで人気のCRーV。だから、出鼻をガッンとやられた感じだ。 そして、極めつけは販売価格が3倍違うという事実。CR-V=30万元 vs SR-V=9万元という差。排気量も同じ2.000ccとなると、別の意味ですごい。 一元が13円とすると390万円 vs117万円となる。日本より安いじゃん。賃金が日本の1/20とされる中国なら可能だろうけど。ただクルマの世界でデザインの盗用というか、酷似したクルマが販売された例は過去にもいっぱいある。古くは、初代ビートルのVWとほとんど同じコンセプトのスバル360(てんとう虫)。ポルシエ924かな?初代FRポルシエによく似てるといわれたのがマツダのRX-7。また、初代ムスタングのテールとほぼ同じデザインなのが、初代セリカのリフトバック(LB)。初代ミニの縮小版のようなホンダの軽、N360.などなど、日本も昔はマネ専門みたいに言われてた時期があったのは事実。ただ、ひいきめに言えば、同じマネでも「芸」があったのが日本車。偉大なビートルを啓蒙しての軽自動車スバル360であり、やはりプアマン、ポルシエを名乗ることで販売したのがRX-7だ。圧倒的な知名度のムスタングを真似することは、敬意の表れであるセリカLB、これしか方法がなかったN360だ。しかもこれらは、すべてマネではあるが、舞台が(クラスが)違うから許容範囲だった、本家にとって。”マネされることの光栄”感を本家に与える気配りがあった、日本勢には。対する、今回のSR-Vはまさに真っ向勝負。同じ土俵で、まったく同じ格好で勝負するという、義理も人情も欠けた、中国4000年の歴史を反故にするような蛮行といえる。が、こんなものは、よくある話。カンボジアでも?コンピューターソフトは本家が10万円するものをたったの4ドルで堂々と販売している。しかも、ちゃんとシリアルナンバーが重ならない工夫をして。いいことじゃないけど、本家の度量を見せつけるべきだ。100円のミニカーは子供でもすぐ無くしちゃうけど、トミかは大のおとながコレクションするでしょ。それと同じ。今、ホンダは告訴してるらしいけど、裁判しても負けるのが中国。明らかにマネしてるのに裁判して負けたトヨタの例が示すように、中国4000年の歴史は不敗の歴史だからしょうがない。中国12億人、みんな、まねしても問題ない、と思うのが怖いけどね。