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彼奴は今頃飛行機の耳中だなと、深夜風呂に浸かりながら考えた。悪い女房だとは思わないが、独逸系アメリカ人で気位が高い。国際機関で亭主が数年務めたので、憧れのベンツが買えた。彼女はベンツで米国中を疾走して楽しんだ。亭主は車に興味なかったが、緑内障で彼女が眼が不自由になったので、竹馬が運転する羽目になり、ベンツは大き過ぎると不平不満だ。天罰である。
大きな宿の外湯に使っていると、ツイツイあっちの話になってしまう。ピクリとも動かない。生まれ落ちた時から不能だったようにだと、愚痴る。それはベンツのEタイプに乗っているからだと、教えた。ベンツに乗るとインポになるのかと尋ねてくる。 「知らなかったののか。ベンツの副作用だ」 と教えてやった。彼は疑わしそうにこちらを凝視するが、追及は諦めた。自動車に関してはこちらの知識が上だと知っている。 そこでバイアグラの効力を教えてやった。一粒200円で別人の様に、野獣の様になれるのだと教えこむ。野獣と言う言葉を聞いてギラり目が一瞬輝いた。 「もし奥さん以外に相手がいるのなら、200円で試してみれば」 とけしかける。東京に帰ったら薬局に駆け込むだろう。偶にはいい事をするのは気分が良かった・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.20 02:06:08
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