宇宙産業の世界の市場規模は2040年に1兆ドル
(約148兆円)に達すると予想されており、こ
の成長が世界中の企業や国に大きな機会をもた
らすと期待されています。しかし、民間単独で
初となる人工衛星打ち上げとして尽力してきた
宇宙事業会社スペースワンの小型固体燃料ロケ
ット「カイロス」初号機の打ち上げ失敗は、宇
宙関連企業にも大きな衝撃を与えた。打ち上げ
失敗を受け、2024年3月13日午前、キヤノン
電子などスペースワンに出資する一部の関連企
業の株価が急落する事態となった。東京株式市
場では、キヤノン電子は打ち上げ失敗直後の午
前11時4分に、324円安の2228円(マ
イナス12・7%)まで下落。打ち上げ失敗を
巡る報道をきっかけに、失望売りが相次いだ。
しかし、打ち上げ失敗によって、日本企業が関連
市場への挑戦の歩みを緩めるわけにもいかない。
このような挫折を乗り越えて新たな技術やサービ
スを開発することが、宇宙産業の発展につながる
と考えられるからだ。
宇宙関連は日本のものづくり技術の高さを世界
に示せる分野のひとつでもあり、民間の宇宙事業
参入は日本の宇宙産業に活気をもたらすことが期
待されており、今後もさらなる成長が期待されて
います。