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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:xluv
こちらに来てから、私は時差ボケなのかな?こちらで21時(日本時間だと朝4時)を過ぎると眠くなってきます。気がつくとテレビを見ながら(と言っても、内容はワカラン)ソファで寝ている。そんなこともあって、就寝時間は日本で生活している時よりも早い。
一方のMagは、パソコンの前に座りっぱなし。最初の日こそ、一緒にベットへ入って寝た。しかし翌日、いつもより早く寝ると調子が悪いとMagは言い、私が一人先に寝るようになった。お父様の書斎に、わざわざ自分のアパートから自分のパソコンを持ち込み、ゲーム、チャット、ネットをしている。 そんな訳で、私が目覚めてもMagは、ぐーすか寝ている。「オハヨウ」と起こしてみると、目は覚ますものの「何時?」と聞くか聞かないかで、また眠りに入る。なんで・・・早くもすれ違いの生活(実際はキモチもすれ違っていたのだけど、まだ気がついていない)。 しかし今日は、先日キャンセルになったクリーニングレディが8時にくるらしい。こちらではバタンと眠りについてしまうため、朝シャワーを浴びている私。彼女が来る前に済ませなきゃ!でもMagはいたってマイペース。彼女から”そちらに向かっています”という連絡で目を覚ますものの、また寝る。おいおい・・・ クリーニングレディがやって来た。しぶしぶMagも起きる。想像(ダスキンとかの企業をイメージしていた)とは異なり、普通のお姉さん。他人が入ってきて慣れた手つきで掃除をしているのは、なんか変な感じ。彼女の仕事が終わるまでは外出できない。Magはパソコンに向かうので、私は部屋に戻ってベットの上でぼーっとしていた。 気がついたら13時。あら、寝ちゃったんだ。タイミングよくMagが入ってきた。「クリーニングレディは?」と聞くと、「まだやっている。そろそろ終わるよ」とのこと。なのにチュッとするので、「入ってきたらどうーするの!?」と言う私に「大丈夫。ボクはわかる」とまたチュッ。おいおい・・・ それから間もなく、クリーニングレディは帰宅した。Magのご実家、豪華ではないけれど、よく見ると素敵なものが色々と並べられている。それなりにお手入れもされている。またテレビなんかは、薄型の新機種がいくつかある。部屋数もあるし、セコムのようなセキュリティにも入っている。そして、クリーニングレディ。 「ご両親はお金持ちなの?」恐る恐る聞いてみると、「いや。ただ頑張って働いているだけ」とつまらなさそうに言った。その態度が私は、ちょっと見損なった。ご両親が共働きで、子供の頃は寂しい想いをしたかもしれない。だけど、そのおかげで今があるのに。それに自分のアパート代等の支払いを今もしてくれている。なんかMagおかしいよ。 さて、今日はどこへ出かけましょうか。Skansenという話も出たけれど、料金が大人ひとり90SEK。ちょっときついかな?と思った。するとガイドブックの同ページにNordiska Mussetが水曜日の16時からは無料と書いてある。偶然にも今日は水曜日だし、こっちにしよう!と決めた。 ユールゴーデン(スペシャルローマ字があるためカタカナ表記にします)へ行かなければならないのだけど、ガイドMagさんはSkeppsholmenへ向かっていました。途中で気がついたけれど、せっかくだから島まで行くことにした。橋の真ん中まで来たかな?かわいいものを発見! 島からの眺望。 手前に見える橋を渡ってやってきた。 17時過ぎ、Nordiska Mussetに到着した。しかし、閉館している。うそぉ~。だってガイドブックには水曜日16時から無料、閉館20時って書いてあったのに。ガイドブックだって、今年の6月に出た改訂版で古くないのに!!なーんでだよぉ・・・国際電話でクレームだ!?そばにあるVasamuseetへ行ってみたけど、18時で閉館。じゃあ・・・とSkansenへ向かう。 Skansenへついた。けれど、こちらも18時閉館(ガイドブックは20時閉館)。「また金曜日に来よう」とMagは言った。「う、うん」歩きつかれたこともあって、私の返事はイマイチ。だって私が支払うんだよね・・・。(金曜日に来ようと言っているのに)私が喜んでいないことにMagは腹をたてる。入り口脇の花壇に座り、話を始めた。 私「確かにSkansen面白そう。でもね、私はNobelmuseetに行きたいの。そこのカフェで、ノーベル賞授賞式の晩餐会で出されるのと同じアイスクリームが食べたいの。私、行きたいって言ったよね?それに、知っているでしょ?私がアイスクリーム大好きなことを」 Mag「(アイスクリーム大好きなことは)あぁ知っている。でもさ、ばかげていないか?そのためにNobelmuseetに行きたいなんて。絶対にSkansenの方がいいってば!」 私「そうかもしれないけど・・・アイスクリームがスウェーデンへ来た目的の1つなの。それに、昨日Magはお金がないって言ったよね。だから私、Nobelmuseetとアイスクリーム代はMagの分も払おうと思っているの。そうすると、Skansenで2人分を払うとお金が足りなくなるの」 Magは何も言わず、立ち上がり、歩き始めた。私は腹の虫が納まらないというか、面白くない。だから後を追いながら、ブツブツ文句を言い始めた。しかし日本語で。どれくらい歩いたかな?Magが私のブツブツ文句に気がついた。 Mag「何??」 私「どうして言ってくれなかったの?もしMagにお金がないと知っていたら、もっと用意してきたよ。私は働いてそれなりに貯金をしてきた。今すぐに使えるお金はないけど、お金はあるの。Magの分を払いたくないとかじゃないのに!」 またMagは何も言わず、テクテクと歩き始めた。その後ろ姿を追いながら、私はあることを考え始めた。バスに乗ろうとしたが沢山の人で乗れなかった。次のバスを待つのかと思いきや、Magは歩き始めた。どうするとも言ってくれない。私も意地をはって、どうするの?とも聞かない。 どうやらフェリーでGamla Stanまで戻るみたい。Mag(キャッシュカード)は券売機に並び、自分の分の切符を買っていた。私(現金)は窓口に並んでいて、でもMagの動向を見ていたし、割り込まれたこともあって、買うのが遅くなってしまった。するとMagは「何やってんの?」と冷たく言った。その言い方・・・と思っても、文句は言わずに一人でふくれる私。フェリーを待つ間、ガイドブックを取り出し、あるものを探していた。 フェリーに乗ると、Magは「ねぇねえ」といつものようにチョッカイを出してきた。初めは、ふくれていた私。でも、自分がつまらない時間を作ってしまっているのではないか!?と悶々としたキモチをなんとか押さえた。 そして、 せっかく来たんだ。楽しく過ごしたい。 Magの分も私が支払おう。 ガイドしてもらっているお礼だと思えば、それで楽しく過ごせるなら、もうそれでいい。 ずっとは続かない。今だけだもん。 このときは、そう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 29, 2007 02:14:02 PM
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