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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:xluv
6時30分、アラームに起こされた。
えっ・・・? Magも起きてきた。 今日のことを昨晩Magに話した。この関係を続けるにしろ、終えるにしろ、置手紙で帰るのはチョット・・・。めんどくさいと言われても、ココは話しておかないと。 私「明日は8時30分頃、ここを出ようと思っている」 Mag「うん」 私「あ~でも大丈夫。(朝早く起きれないでしょ?)一人で空港へ行けるから」 Mag「(空港への特急が出ている)ストックホルム中央駅までは一緒に行くよ」 私「無理しなくって大丈夫だよ」 Mag「空港へは行けない。お金を捨てるようなもんだから」 今までを振り返り、Magは起きないと思った。 どうやらMagは、私を見送った足で実家に行くみたい。パソコンを実家に置いてきたこと、お金もないし、一人は寂しい。それで、お姉さん&彼氏のいる実家に行くらしい。X-BOXやDVDを詰めている。 ガラガラと大きな音をたて、石畳を歩く。駅の入り口(階段で地下へと向かう)でスーツケースを持ち上げると、「よっ」と声が出てしまった。ちょうどその時、お爺さんが通りかかり「そっちにエレベータがあるよ」と教えてくれた(と言ったように思う)。”Hiss(エレベーター@スウェーデン語)”から無意識に推測し「ありがとうございます。でも、私は運べます」と答え、スーツケースを抱え込もうとしたとき、Magがスーツケースを持った。 「Mag、私は自分で持てるよ。今までも運んでくれなかったし、大丈夫」と自分で持とうとした。「はなせっ!」とMagは言う。でも、自分でできることだし、今までしてくれなかった。何を今さら・・・って気持ちがあったし、別の手にはX-BOXを入れた重そうな袋を持っていた。そのとき、スーツケースのキャスターで私の白パンツが汚れてしまった。「あっ・・・」と立ち止まった私に「だから、はなせっ!」と言ってMagは一人ズンズンと階段を下りていった。 ストックホルム市内(中央駅)⇔空港間が20分をウリにしているArlanda Expressに乗る。他に手段はあるものの、利便性を取った。大人1人200SEKと高め。しかし夏の期間は、大人2人で240SEKという特別料金があった。すごい値引率・・・。 チケットを買い、次の電車(10分後に発車)に乗ることを決めた。スーツケースを車内に持ち込み、とりあえず座る。それからホームに降りるMagを追いかけ、しっかりハグ。あと1分、私は電車に戻る。ドアのところに立って、最後の時を待った。 シューッ ドアが閉まった。 (来日していた時と違い)電車が動き出し、見えなくなるまで、Magはその場に立っていた。 すべて、不完全燃焼だった。 その悔しさ、自分の情けなさで、涙が頬を伝った。 電車はスピードをあげる。 ゆっくり景色を望んだり、思い出に浸る時間はなかった。 空港(駅)に着き、後ろを振り返った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 5, 2007 04:30:30 PM
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