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銀の鬣●ginnotategami

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銀鬣◇1956

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2008.08.24
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子供の頃から、ずっと行って見たいと思っていた。

それは、小さいころテレビで見ていた鞍馬天狗の里。

京都洛北の、鞍馬寺(鞍馬山)、そして貴船神社である。

また、この洛北の地は、息子1が大学時代の下宿地。




天狗
天狗 posted by (C)銀タテ




紀行文を書く気は無い。詳細はパンフレットで分かる。

言うなれば、感想文か、それとも、私的なエッセイか。

脈絡は無いが、銀タテは、基本的に「海人」である。

海を見つめるとホッとするが、山に入ると落ち着かない。





山界は、異国であり、魔物が住んでいそうで、コワイ。

特に、山深い森林の闇の中に、黄色い目が光るような、

山道を歩いていると「あれ?さっき来たよな」とデジャヴ。

自然を楽しむどころか、前へ前へとひたすら歩く人となる。




鞍馬寺山門
鞍馬寺山門 posted by (C)銀タテ




叡山電鉄は、比叡山を訪れた時以来だが、今日は逆方向に

鞍馬の駅は新緑に囲まれ山深く、大きな天狗が迎える。

京都には、多くの寺院があるが、それとは一線を隔す佇まい。

まさに、天狗や魔王の棲む霊山。なぜか人の匂いが及ばない。




魔王の碑
魔王の碑 posted by (C)銀タテ





鞍馬寺というのに、ここかしこに神社がある。その昔、

神仏合体、神と仏の垣根の無い時代、鞍馬寺があったのか。

そして「魔王」の名を持つお堂や滝。ここは何者の地。

パンフレットでも読めば分かるだろうが、自分で感じたい。




狛犬
狛犬 posted by (C)銀タテ





やっと金堂にたどり着いたのに、まだ奥の院があるらしい。

山では方向感覚が判らなくなる。やはり自分は海人らしい。

登るたびに北へ向かっている気がする。海が南で山が北。

そんな訳は無いが、ともかく奥の院、魔王殿にたどり着いた。




魔王殿
魔王殿 posted by (C)銀タテ





人跡未踏のような魔王殿から、急勾配を降りると貴船川に。

「おやあ?」川床に座敷が作られ、高価な京料理が振舞われる。

ここだけにやって来れば、京都然としているのかも知れないが、

鞍馬山の霊然地から、俗世間に舞い降りた残念さが満ちる。




川床
川床 posted by (C)銀タテ




これが貴船神社かと思うぐらい、なぜか感動の無い場所だ。

嵐山や南禅寺の座敷庵と同じと思えば、確かに悪くないが

平安京、この洛北は、北面の結界「玄武」の地、霊たる処

鞍馬天狗もえらいところにおったもんやなぁ、と感慨深く。




木の根
木の根 posted by (C)銀タテ










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最終更新日  2008.09.19 23:11:24
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