Gary Moore
僕がSGを弾くのはUSフェスティバルでグレン・ティプトンがマーシャルの壁をバックに黒いSGを弾いているのを見たからなのですが、ギターを弾きたいと思ったのは彼の影響ではありません。エディー・ヴァン・ヘイレンでもなく、クラプトンやペイジやベックでもなければリッチ・ブラックモアでもない。ゲイリー・ムーア。オンデン1970さんのブログにゲイリー・ムーアのことが書いてありましたので今日はゲイリー。ゲイリー・・・なんか濁音で始まってるし、真ん中の「イ」と最後の「ー」をはずすとちょっと・・・という感じだし、いくら大ファンでもピンナップを貼ろうとは思わないあの職人顔。しかしサーモンピンクのフェンダー・ストラト、ブラックにミラーピックガードのシャーベル・ストラト、「あの」59年製レスポール、ヘイマー・スタンダードなどを弾きまくる彼のテクニックはもうたまりません。特に低音弦の巻き弦でのブリブリ言うフルピッキングの速弾きはパワフル!彼の演奏以外の何でもありません。すごい。この演奏スタイルに強く影響されたのがジョン・サイクスでしょうね。サイクス!黒いレスポールカスタムがかっこよすぎ。僕が初めて聴いた彼のアルバムは「ゲイリー・ムーア・ライブ」で、マーキーのライブです。これがもうすごい。飛ばしまくり。すごいといえばドラムのトミー・アルドリッヂのプレイもすごいのですが、この頃のゲイリーは弾きまくっています。速弾きだけじゃなく、たっぷりエモーショナルに弾くあの名曲「パリの散歩道」がものすごくいい!ちなみにこのバージョンはなんとボーカル抜きのインストです。フィル・ライノットの歌う深い味わいのもいいのですが、こちらでは艶のあるギターサウンドと人間国宝級のギタープレイを堪能できます。なによりも聴いていて途中から聞き手が完全にギターにのめりこんでしまうようなソロがすばらしいの一言。彼にしか出せない音があります。これ全部彼の指が出しているんだなあ・・・と思います。その後に聴いたのがダーティ・フィンガーズ。しょっぱなのヒロシマのイントロ!ボスのディストーションにマーシャル!最初から最後までスリリング、捨て曲なし。それからCorridors of power, Victims of the future, Rockin' every nightと聴いて完全に僕のギターヒーローになりました。僕はOut in the fieldとかOver the hills and far awayが大好き!特にOver the~はアイリッシュのもの悲しいメロディがたまりません。この後もハードロックで活躍し、後にブルーズに戻ったゲイリー。どんな曲を弾いてもばっちり彼流の味付けで聞き手を魅了しますね。そうそう、ところでゲイリーはルックスが職人顔です。しかも!一時期ステージ衣装が最悪で・・・。オマエは女子プロレスラーか特撮ヒーローものの悪者か、と突っ込みたくなったりします。(これはオジー時代のルディ・サーゾにも言える・・・女子プロ・・・)ライブでは曲の最後に右手を上げて曲名を連呼するのは癖でしょうか・・・。Walking by my se---lf, yeah! Walking by myself! Thank you! Walikng!みたいな感じ。最後のWalking!はなんでしょうね?曲名の半分やし。ルックスとステージ衣装に恵まれない(オイオイ!)目立たないギター・プレイヤーですが、プレイは超一流!みんなゲイリーを聴こう!見なくていいから聴こう!