僕は会社員の頃出張で海外へ何度か行きました。その行った先の一つがロスアンゼルスですが、一度は一泊で帰ったことがあります。日本を出て、ロスに午前中に到着。午後一番で得意先へ行って打ち合わせをして、翌日の朝一番のフライトで帰国するという・・・。社長からそういう命令が出たとき「え?翌日の朝のに乗るんですか?」と言ってしまい、4時間説教を食らいました。4時間。Four hours. Cuatro horas. Quattro ore. Quatre heures. 午後4時に社長室に入ってでてきたのは午後9時。僕は折角ロスまで行くのなら他の得意先や売り込み先も回れば、と思ったのですが、社長は僕が遊びたいと思ってると勘違いしたらしい。その時打ち合わせに同席した上司は一切助けてくれず、社長の言うことを聞いて「もっともだ、お前わかってるのか?」という顔で僕を見ていました。「ロス出張だから少しはいいことがあるぞ」と社長室に入る前は喜んでいて、僕に「それよりも売り込み先を回りましょうよ」と言われて「うるさい!社長だって俺たちをわざわざロスへ行かせるんだからその辺は判ってくれる!」と怒ってたクセに・・・。そうそう、香港ではこの上司からひどいメにあったのにね!この上司を支えたりかばったりして僕がしょっちゅうえらいメにあっていたのを本人も判ってるのに。その時思いました。頼れるのは自分だけだなって。部下は絶対に自分が守ろうって。それ以来上司といるときは安全装置を解除した拳銃をこれみよがしに携帯したような感じでした。Fireの赤マークがちらっと見えていて、いつでも発砲できる状態。で、なにか横着なことを言われようもんなら「・・・はあ?!何ですって!?」と拳銃のグリップに手をかける、と!この穏やかなボクチャンが40年弱の人生の中で唯一一触即発状態だった時期でした・・・。
写真はベレッタM92FSセンチュリオンのおもちゃ。赤マークみえにくいね・・・?