フレーク塗装
ハーレーのエンジンがかかったのも束の間、夏休みが終わってしまった。京都に戻って卒業制作の続きをしよう!単位もやばいし、大学に行かねば。昼間は大学、夜は卒業制作の毎日。息抜きにバイブズを買って読んでいたら通販広告でマスタングタンク 1万3千円。ハーレーの為にビラーゴはもうイジラないって決めてたのに、カスタムの誘惑に負けてビラーゴの為に通販購入。届いてさっそく仮付け。その瞬間目が点になった。ビラーゴのノーマルフレームのメインチューブは、キャブに繋がっていてフレームの中をエアが通る構造だ。なんだこりゃ!って形のフレーム。キャブとの連結部が異様に膨らんでいてマスタングが乗らず天秤状態。3回もペイントする時外していたのになんで気付かなかったのか?どうしても付けたくて、その膨らんでいるところをハンマーでシバキたおした。でもさすがフレーム、びくともしない。あきらめた。凹みながら卒業制作をしているとシンゴが遊びに来た。「俺のビラーゴペイントしたいんやけど教えて、しかもラメで」やった!人のヤツでもバイクをイジれる。しかし、ラメ(この時はフレークって言葉を知らなかった)ってやったことないしおもしろそう。画材屋でラメを買って帰ってレッツチャレンジ!さぁどうやってやろう?ラメはアルミ箔を切り刻んで細かくしたもの、タンクにどうはっつけよう?接着剤ではっつけたら後で剥離しそうやしなぁ。そんな時アカネの知り合いでフレーク塗装した事のある人の話を聞けた。その話しによると、「下地完成した後、クリアーババ吹きして乾かないうちにラメを振り掛ける。クリアー→ラメを繰り返してまんべんなくラメが乗ったら、恐ろしく凸凹になるからクリアー→ペーパーを繰り返す」なんかすごく手間のかかる塗装だ。とにかくやってみよう!足付け!塗装面の状態が良く、600番のペーパーで慣らすだけでよかった。一応サフ吹いて、クリアーを吹いて乾かないうちにパラパラとラメを振りかけた。ここで問題発生!タンクのトップは簡単だけどサイドはどうやってもこの状態では無理。トップを完全に乾かしてから右サイドを上にしてパラパラ。また完全に乾かしてから左サイドを上にしてパラパラ。なかなか上手い事くっつかなかったけど5回目くらいでなんとか下地が消えるくらいラメで埋まった。すんごいゴージャス!まるでスケベ椅子みたいだ。予想以上の凸凹さ、クリアー吹いて磨いての繰り返し繰り返し・・・。クリアーが何本あっても足りない。15,6本使った。頑張った甲斐あって綺麗な面が出た。よく見るとラメが立ってしまっているとこもあるけど1回目にしては上出来かな?このままではあまりにもヤラシイので、ラメフレイムスにすることに。2m/m幅のマスキングでライン取り。フレイムス部に新聞紙でマスキング。そしてブラックでしめた。あのスケベなヤツがいっきに悪そうになった。もう一度クリアーを吹いて、ラメとブラックの境を慣らした。いよいよ仕上げのウレタンクリアーだ。また懲りずに部屋内で吹いてしまい、部屋中ミストで真っ白けになってしまった。2、3日置いて柚子肌を1000番、1500番、2000番と磨いて面を出し、コンパウンドでひたすらポリッシュ!顔が写る鏡面に!かなり極悪!「やっぱペイントはおもろい!」