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カテゴリ:旅行(GERMANY)
夜の便で日本に戻る最終日。
ラウンジでゆったりめの朝食をいただいたら、最後の観光にゲーテの生家へ行った。 「アイロンがあったような気がするのね。ガイドさんが説明してくれた記憶があるのよ。」 30年前にゲーテの生家に行った時、ガイドさんがアイロンの説明をしてくれたことだけ覚えていると母は言う。もし、本当にアイロンがあったら誉めてほしいと。 そりゃあったら誉めますよ! 私はアイロンなんか全然覚えていない。大きな家で、階段を上がったことと、窓辺から外の景色を見たことぐらいしか覚えていないもの。 朝イチ、開館時刻きっかりに着いた。 ご立派な家です。 全部ゲーテの家。 入館料は7ユーロ、日本語オーディオガイドは3ユーロ。 日本語があると助かる。 建物は戦後に再建されたものだが、調度品類は別の場所に保管していて無事だったそうだ。 素敵な食器だわ。 ゲーテは1749年にここで生まれた。 父方の祖父は財を成した資産家、母方の祖父はフランクフルト市長を務めたお家柄。ゲーテは名誉も財産もある裕福な家出身の坊ちゃんだ。熱心に働かなくても財産のあるゲーテの父は、子供の教育に心血を注いだ。 お坊ちゃまが注がれた分を吸収する才能の持ち主だったから美談になるわね。 財産があるお金持ちほどお金にはうるさい。 しっかり家計簿をつけさていたので、ゲーテ家が何を食べたのか今でもわかるそうだ。 ケーキを焼いた日は、小麦粉いくら、卵いくらと記されているのかも。 この部屋はひときわ豪華。 壁紙はシノワズリ、中国風だ。 ゲーテの妹の部屋 教育熱心な父は、ゲーテの妹の教育にも手抜きがなかったようだ。 かなり優秀な女性だったが、若くしてこの世を去る。 常に比べられる対象が天才肌のお兄ちゃん、高い教育を受けたが故の婚家先での葛藤。数々の苦悩があったのだろう。 表情がどこか淋しげだ。 部屋はまだ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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