ちっちゃなお部屋

2008/04/03(木)08:52

「ベールギン物語」 プーシキン

読書(38)

岩波書店の文庫に「スペードの女王」と「ベールギン物語」が1冊にまとめられている。この前読んでいた、ドストエフスキーの「未成年」の舞台が、ペテルブルグだった。「スペードの女王」の舞台も、ペテルブルグだった。ネヴァ河とか、おなじみになった。(文章の中で)でも、やっぱり、ペテルブルグっていえば、「マリインスキー劇場」=マリインスキー・バレエ(前キーロフ・バレエ)で、映像ではたくさん見ていたから、なんか、点と点が繋がったきがします。巻末の解説を読むのも好きなんですが、プーシキンって、1799年~1837年を生きていたんですね。ちょっと、人生が短いな~って思ったら、妻に言い寄った近衛士官と決闘し、射殺されたんだそうです。前に「バリー・リンドン」っていう映画を見たんですが、決闘があるんですよね。なんか、そんなことで簡単に命を落としたり、身を傷つけるのは、私には信じられないんですが、「ベールギン物語」(5つの散文小説を寄せ集めたものです)の中でも、決闘が普通に書かれていました。 「スペードの女王」と「ベールギン物語」は、詩から散文に移行していった時期みたいですが、「ベールギン物語」には、とてもいいお話があります。終りに、ええええ~~!って、展開もありますが、(たいていそういう時子供の耳鼻科の待ち時間に読んでいたりして、のけぞっている私)短編でこんなに世界が広がるのって目から鱗でした。やっぱり、漫画もいいけど、活字もいいですね。美しい文章を読むっていうのは、いいもんです。 あと、びっくりしたのが、プーシキンが日本でいうところの、江戸時代の人なんですね。しらべたら、「おらが春」小林一茶とか「四谷怪談」?あたりみたいです。樋口一葉とかと同じくらいかな~~?って思っていたら、大間違いでした。プーシキンから比べたら、100年は後の人なんですね。じゃあ、プーシキンと同時代の日本の文学って読んでいないよな、わたし・・・と思いました。日本人なのに・・・・・。まあ、1月に「落窪物語」を読みまくりましたので、平安時代の読み物は読んだことになるのですが。 最近学生時代の感覚が戻ってきました。文庫本を見て、「ロシア文学」とか「ドイツ文学」とか「イギリス文学」ってコーナー分けしてある一覧のページを見ながら、物色するっていう自分。高校生の頃に読んだ、ヘルマン・ヘッセの「ゲルトムート」(春の嵐)?だっけ????とかを、また読みたくなってきました。あの時よんで、思ったことと、今読んで思うことは、ずえったいに違う気がする。山あり谷あり山あり山ありのりこえひぃひぃ頑張ってきた自分が、同じ本をどんなふうに読むのか、知りたい。 とか、書いていますが、それは、もうすこし後ほどにします。 次は、「オネーギン」を読み始めました。いま私は、時代錯誤のししぃーちゃんです。 

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