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日常のニュースからひも解く自らの視点

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村松克哉

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2024年11月
2006年09月05日
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カテゴリ:スポーツ
オシム・ジャパン、初黒星。ここから何を学び、どう克服するか。眠い目で見た試合、内容もつまらなかったが、サウジもあの程度のサッカーならアジアのレベルはまだまだ世界のなかでは低いといわざるを得ない。長い目でみてやってほしいというオシム監督のコメントどおり、これから日本サッカーの独自性を時間をかけてつくりあげてゆくのだが、一方で結果も求められる。最初のハードルはアジア・カップでの優勝、三連覇を果たすということとワールドカップでのリベンジ、オーストラリア代表に勝つことが結果として求められるものである。ワールドカップで日本サッカーの目指すところと現状の問題点をいくつかあげてみる。

1.決定力不足
ず~っと言われてきていることで耳にタコだが、決めるべきところをつくり、そこでフィニッシュするという単純なことがいつまで経ってもできていない。田中達のおしい場面があったが、あそこは絶対に決めなければならない。チャンス5本に1本はゴールしなければならない。漫然とサイドからボールを放り込むという場面も多々あったが、決まる予感もなく、ボールをサイドから放り込んだ後、点をとれるかどうかは運を天に任せるという宝くじサッカーではいつまでたっても得点する確率を上げることはできない。これはフォワードだけの問題ではないのだ。流れの中で、いかに決定機をつくるかが問題なのだ。フォワードは点をとるフィニッシュに対する準備ができていると思えないし、日本人選手は世界のなかでは体格に劣る欠点を持ち、ゴール前の競り合いでヘディングしても得点する可能性は非常に少ない。日本人の強みである俊敏性、機動性を生かしたサッカーをするのであれば、その長所を活かして決定機をつくり、決めなければならない。巻がゴール前で張っているのであれば、それはゴール前で競り合いをするためではなく、俊敏性をもって、ゴール前での動き、決定機をつくる動き・機動性が前提である。点取り屋というべきセンスの問題は、フォワードだけに求められるのではなく、11人のフィールドに立つ選手全員に欠けているのではないか。ワールドカップで得点した選手はフォワードに限らず、MF、DFの選手もいる国のチームが結果的に強かった。チャンスとあらば、フォワードのみならず、MFやDFでもどこからでも点を取りにいく姿勢。日本にかけているのは点を取りにいく貪欲な精神、チーム全員で攻める気持ちだ。「攻撃は最大の防御」という格言を忘れているのは、むしろ、DFやMFの選手にある。点を取るのはフォワードという他人事ではだめである。

2.選手に考えさせる
大熊コーチが選手の動き、一挙手一投足にいちいち口を出しすぎ。見ていて、子供にコーチしているのかと疑わざるを得ないし、うるさくていらいらしてくる。選手もそれ以上に感じているだろう。ジーコ監督時代の選手に自主性をもたせるサッカーを否定するのであれば、オシム監督のいう考えるサッカーは無理だろう。手取り足取り教えて体に染み込ませる練習をたっぷりやることが前提のサッカーであれば、当面、試合をやりながら身に着けていくしかなく、そのためには結果を犠牲にせざるを得ない。負けることが最大の教育ならアジア・カップは捨て試合となり、当然、三連覇は無理ということになる。川淵キャプテンも高みの見物をしている場合ではなく、どのようにしてオシム監督の望んでいる練習時間の確保をするか、Jリーグの各クラブと連絡取り合い、スケジュールの調整を図るなどの動きをしなければだめだ。オリンピック委員会で忙しいなど言語道断だ。このアジアカップで優勝できなければ、オシム監督更迭論が出るのは必至であり、結果を出しながらチームを強くしていくという最難関テーマにどのように取り組んでいくか、協会やスタッフ、マスコミ、サポーターの総力を結集して考えてゆかなければならない。監督にまかせきりでは迷走を続け弱体化するだけだろう。

3.選手はこれで固定していくのか
チームとしての完成度をあげていくため、選手も固定してゆかなければならないが、オシム監督は今回も海外組の召集を見送った。オシム・サッカーが浸透するまで時間がかかるのであれば、当然、選手も早めに固定しなければならない。あれこれ試す時間はジーコ・ジャパンやトルシエのときほどない。しかし、今回の西アジア遠征の選手がこれからのオシム・ジャパンの核となることでいいのだろうか。あれほど賞賛していた松井選手は呼ばないのか。中村、小野、稲本、中田、小笠原、大黒は古井戸のまま枯れていくのだろうか。走れない選手として戦力構想外と決め付けてしまっていいのか。疑問が残る。海外組を入れて日本代表チームとしての練習時間の確保が最も難しかったというジーコ監督時代の教訓から、オシムは海外組は召集しても代表チームとしての練習時間は確保できないので、代表チームの練習時間を重視しているオシム監督は海外組召集はしないと決めたのだろうか。

以上、三つの大きな問題と不安を抱えながら、日本の攻撃パターン、ゴールを決める日本独自の勝ちパターンをつくらなければならない。今までは中村のFK、セットプレーがそのパターンだった。しかし、オシム監督になってからは、日本人の特性を活かし、走るサッカーから流れのなかで点を取るパターンをつくりあげようとしている。ジーコ監督時代のサッカーの全否定と言っても良いくらいだ。これが出来上がれば、恐らく新しい選手の加入、選手の入れ替えはないだろうし、海外組を召集することもないのだろう。しかし、それが本当にできるのか。結果を出しながらチームとしての完成度を上げてゆかなければならない難テーマをしばらくは見守り続けたい。






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最終更新日  2006年09月05日 15時40分57秒
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